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2020年06月01日02:48

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『コリーニ事件』

 新型コロナは試写会の在り方も変えてしまった。
劇場が閉鎖されている中で、より密接な空間の試写室は使えない。
某映画サイトで行われたオンライン試写会。

コリーニ事件

 ドイツ人小説家フェルディナント・フォン・シーラッハのベストセラーを映画化。
作家自身が弁護士という視点が生かされた法廷ミステリー。
事件を掘り起こす新人弁護士が予期せぬ過去に遭遇し驚愕する展開は必見。

 殺人容疑者の動機が最大のミステリーとなるのだが、知られざる過去を掘り起こす先に現実にあった“法律の落とし穴”が見つかる。

 新米弁護士の家庭問題や恋愛も巧みに絡ませる脚本の魅力はいかにも人気ミステリー原作を思わせる。
心に残るセリフもあり暗喩とも取れるシーンなどの演出も才能を感じさせる。
かなり入念な下調べがないと書けない原作だろうし、弁護士だからこそリアリティある設定を構築できたのだろう。
現にこの小説がきっかけでドイツ連邦法務省を動かしたというのだから…。

 被害者となる大物実業家が被告人側の国選弁護人となった新米弁護士にとっては大の恩人だったため難しい立場に立たされる。
おまけに被害者側の弁護士が恩師という戦いにくいハードルがドラマ性を際立たせる。
人間関係で板挟みになりながら敢然と真実を求める姿にプロフェッショナルを見る。
渋いキャストで固めてある印象で、被告人のコリーニ役をフランコ・ネロが重みを与える。

 法廷ミステリーが好きな人にはオススメできる1本といえる。

6月12日より新宿武蔵野館など順次全国公開(予定)


 さて、ようやく関東でも6月から劇場が開く予定になっているが、これまで通りとはいかないようだ。(最後に劇場で見たのは3月14日)
席を空けるというのは予想されていたが、退出は係員が一列ずつ誘導するとかして密接状態を作らない工夫を施すようだ。
当日予約のみでレイトショーは自粛…。
また、劇場によっては入場時に検温するなど、かなりハードルがあがったが、慣れるしかないのだろうか。

 隣り合った席で見られなくなるのは私のようなボッチ客にとっては何の問題もないが、カップルや親子が困るだろうな。
特に『ドラえもん』など子供向けの映画を親子で楽しむ場合はどうするのだろう?
また、早々に起きたようだが、ワガママな客が封印している席のテープをはがして勝手に座っているとか…。
こういう光景に出くわさないことを願うばかり。

 もっともしばらくは多忙で行けそうにないのだが。( ̄▽ ̄)

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