ハリウッド新作がコロナの影響で次々延期になっているのにもかかわらず、暇が取れずに公開中の作品も満足に追いかけられずになんだかなぁ…の日々を送ってる。
現時点での公開延期情報。
https://eiga.com/info/notice/theater-covid-19/
ワン・ビンもジャームッシュもカンバーバッチもことごとく延期。
これは他人が強制した“自粛”の前に見た1本。
忘れないうちに記しておこう。
『
ジュディ 虹の彼方に』
『オズの魔法使』『スタア誕生』で有名な女優で歌手ジュディ・ガーランドの晩年に焦点を当てた伝記映画。
とかく昨今の特殊メイクの技術でソックリさん演出をしなかった点は良かったと思うし、また演じたレネー・ゼルウィガー自身の再起とオーバーラップするようだった。
当時のショービズ界の劣悪な労働条件とそのためには手段を択ばないステージママには憤りしか抱けないが、それだけにドラッグで身を持ち崩したにしても共感は得やすい。
子供時代に子供らしい生活を送れなかっただけでなく、人間らしさまでも取り上げられ、スター象を押し付けられる様子は見ているだけで痛々しい。
あれほどの成功をおさめたスターでもステージ恐怖症に陥る辺りのリアリティは十分伝わる。
『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『シカゴ』の成功、『コールド・マウンテン』でオスカー像を得ていたのに一時期スクリーンで見られなくなっていたレネーが熱唱するクライマックスのシーンが胸を打つ。
再現された美術セットや衣装なども見ごたえあるが、やはりオスカー受賞のレネーの存在感が光る。
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