mixiユーザー(id:11939455)

2020年01月20日00:20

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『リチャード・ジュエル』

リチャード・ジュエル

 老いを感じさせないペースでコンスタントに作品発表をするクリント・イーストウッド。
近年は実話物が多く『ハドソン川の奇跡』ほどの出来には及ばないが、『15時17分、パリ行き』よりはクリントらしさを感じた。

 アトランタオリンピックの爆弾テロ事件の実話を基にしているが、爆弾を発見して一躍ヒーローとなった警備員が一転して容疑者の嫌疑をかけられる。
権力の横暴ともいえる冤罪ものであるが、人間の他人を偏見で疑う弱さと信じる強さが対照的に描かれる。

 実話物だから説明しないとならない点はあるだろうが、いささか説明臭い展開。
事件から先は引き込まれる巧みな語り口なだけに編集には不満が残る。
分かりやすさ優先に並べただけに感じなくもない。

 クリント・イーストウッド作品じゃなかったらそこそこ合格点だろうが、どうしても過去の名作と比べると辛くなる。
それでも撮影の上手さや短期間で取り上げる手際の良さなどからもまだまだ監督イーストウッドの作品は期待してもよさそうだ。

 日本では知名度が低い人物なのに変な邦題にしていない点も良かったと思う。
主演を務めたポール・ウォルター・ハウザーのハマり具合は見事。
近年、バイプレイヤーとして美味しい役どころが多いサム・ロックウェルがここでも好演を見せる。

 自分なら確実に入れるであろうダジャレがないのも立派な判断。(何かは想像してくだされ。…笑)

 ただ、これ海外で女性記者について問題になっている。
もしもこの記事通りならいくらフィクションとしてもちょっと問題かも。たらーっ(汗)
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a30199685/clint-eastwood-richard-jewel-191212/

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