地球温暖化とグレタさん

■グレタさん見ようと大混乱　ＣＯＰ２５会場で大歓声
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2019年が終わるまでにこれは自分なりの考えをまとめておかないとと
思ったので、12/9に日記にする。温暖化対策ってグレタさんの前にも
アル・ゴア元副大統領だとか、いろんな人がパフォーマンスはしとるんよな。
2007年のLive Earthとか楽しかったけど、あれも温暖化対策だった。

温暖化対策をしなきゃいかんっちゅうのはわかるけど、
じゃあどうやって電気を作るの？使わないで済むの？って話に結局は繋がる。
日本の電力毎の割合の推移を見てると原子力が減ったから
火力でなんとか間に合わせたんだなってのが露骨にわかる。


「日本はCO2をいっぱい出してる！」ってグレタさんは怒ってるけど
じゃあ「原子力に戻せばいいのか」って話にもなって来るし。
地熱とか！太陽光とか！っていう人もいるけど、グラフを見てると
一応は増えてて、それでも数%なので激減した原子力の代わりにはなってない。
しかも太陽光パネルって景観だとか水害だとかで、これまた問題になってるし。
左翼系の人がよく「原発が無くてもやれた」って言うんだけど
2011〜2012年辺りは製造業にかなり負担がきたし、
以降は火力を増やした訳で、原発が無くなっても
無理無くやれたわけでは決してないんだよね。

民主党も自民党も「原子力を減らす」事についてはなんだかんだで
真摯にやってきたのかもしれない。ただ、火力は増えた。
一応、技術革新はしてて火力でもCO2排出を減らす努力はやっている。
どれを選ぶにしても「より環境に良い方へ。危険のない方へ」って
工夫しながらやっていくしかない。

・・・結局、火力も原子力も太陽光も風力も水力も、なんかしら問題はある。
「CO2出すな、核は要らない。パネルを減らせ、ダム増やすな」ってのを
全方向に急ブレーキで「止めろ」言ってしまう人ってのは
「どうやって？」ってのを想像してない人なので、信用できない。
グレタさんもしかり。こういうのは感情的に泣き叫んで解決なんてしない。

あと、飛行機を乗らないようにする！ってCOLDPLAYも言ってるけど
航空部門のCO2排出も多いだろうけど、電力消費にしろCO2排出にしろ
結局、大きいのは我々製造業なのは間違いないとは思うんだ。
だから夏場も28℃設定だの、昼は休んで夜に仕事だの震災後は
みんな結構、めんどくさい事をやらされたもんだし、
節電に向けて「カイゼン」はどこの製造業もやったと思う。

ただ、消費者の方々は「節電」の意識は結構薄れてきたんじゃないかとも思う。
震災後って出来るだけ電力消費を減らす為に、窓に断熱材貼ったりしたはず。
我々も仕事をしてて「環境対策」とか「節電」関係の開発案件は結構あった。
・・・・・今は、それが少なくなってきてる。

オリンピックに向けて東京都は地面に遮熱塗料を塗る計画を立ててた。
計画はオジャンになったけれど、そういう試みは良いと思うんだよね。
グレタさんは「エアコン切れ！」って叫ぶかもしれないけど、無理なもんは無理。
なら、遮熱塗料を塗って無理せずに温度を下げていきましょう、と。
あ、マラソンに耐えられるほどに温度が下がるかどうかは別の話だよ。
でも、少しでも温度が下がるなら、我々一般国民にも良い話じゃない？

そこからもう一歩先に進むとしたら地面だけじゃなくて
建物の壁も遮熱塗料を塗ってしまうとか。
ビルなんかだとガラスにATO（アンチモン酸化スズ）をコートするとか。
ATOは熱線カット出来て良い素材なんだけど、値段が高い。
でも、日本中のビルに使えばコストも下がっていくんじゃないのかな。

「無理をして何かを止める」事で節電をするよりも
「一歩先の節電を取りに行く」ような意識で温暖化対策はしていけばいいと思う。
遮熱塗料や遮熱材ってさっぱり売れてないし。

あと「電気が無くなっても俺は食っていける。財産たくさんあるし。
みんな節電しろよ。俺はしないけど」みたいな連中の環境対策は聞くに値しない。
フロンガスもほとんど無くなったし、環境ホルモンの話題も減ったけど
あれは何となく無くなったんじゃない。日本中の製造業、特に化学系に
従事する人間が必死こいて代替品を見つけて対応しまくったから出来た事。

温暖化対策だって、今も必死こいて考えてる人はいる。
出来ればグレタさんみたいな「消極的な人」じゃなくて、
黙々と温暖化対策に向けて仕事をしてる人が報われるようになって欲しいと思う。