くおヴぁでぃす

ため息でくもるぷらんたん
塩の浮いた作業着で
コカ・コーラの真髄へ迫る

ハマユウをふんだとき
すべてのさんそが焼失する
手紙のようにいちにちが過ぎ
アウディがクラッシュして
篝火ともえる

芹の根をしがみ
非常な巨乳である
アップライトの此岸に客船はかたむき輝く
久伊豆神社の茨をくぐる
またたびをキメた猫
そのようにだらしなく
平和な雨はふる

みそぎ
われわれの穢れたフルートは
カルモジインへドキュメントする
ただ枯れるだけの山椒の葉
ディジタル
風車の夜の
影の中
許されない唇は
既に贖罪を垂れ流した

「何処へゆこうと」
「いうのかね？」
砂州に溜まったクオヴァディス
何処へ行く宛もないけれど
此処に花が咲いている
アパートの階段に
ドクダミがはびこってくさい

バケツのなかのルシフェラーゼ
憧憬であり
実存の焔
言葉をつくらず
なんとなく海をみると
夜である
夜は潮が
うるさい
バケツの中に銀河が形成されている
あとイオンも見える

モノクローム
吐息の銀イオンが、上や
下へ
確率を紐解けば
一滴の劇場は燃えている
一滴の言葉に
虹をぬぐって
濡れているおんな