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2020年02月29日10:14

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四国ツーリング日記 <その5〜肱川あらし>

この日は、四国東端の徳島港から東京に
昼前には出航なのですが
何故、反対側、四国西端の伊予にいるのかと云うと…

これも、見たい…いや見れないかもしれないけど…
と云う場所に早朝に訪れたかったのです。

大洲市の伊予長浜には、冬季にしか見れない
珍しい「肱川あらし」と云う自然現象があります。

「大洲盆地で発生した霧が肱川を下り、
白い霧を伴った冷たい強風が河口を吹き抜ける現象」と言って
似たような現象は鹿児島の川内とか、兵庫の豊岡にもあるようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%B1%E5%B7%9D%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%97
ただし、自然現象であり、条件が重ならないと見れない…
冬だからと言って毎日見れるものではありません。

ともあれ、銭湯の裏口から這い出て
まだ暗い八幡浜の街を出発して
ほの明るくなってきた海を眺めながら
長浜に向かいます。

この日は、風も弱くなり晴天…雲一つない…
山越の日に照らされる静かな伊予灘の海原しか見えません。

「霧が強風で…」とかイメージがまったく
出来ない穏やかな風景です…。

しかし…長浜に近づくと、進む先に雲?霧?…!
ふと左の海を見ると、一筋の塊になった霧が
水面を這うように沖合に伸びています!

思わずアクセルを握りなおして
長浜に流れ込む肱川に掛かる古い鉄橋、長浜大橋に向かいました。
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橋の上に来た途端、今まで体験したことの無い…
まるで大型冷凍庫の扉を開け放して
大型ファンで煽られている様な…
霧を伴う強風の真っ只中でした!

川の上流から、川面すれすれに次々に
「霧を伴った冷たい強風」が通り抜けていきます。
今まで、こんな経験はありません…。
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しいて言えば…高い岩山に上って
切り立った尾根道に出た時の様な感じです。

急いで、この様子を眺めることができる
展望台のある山に向かいました。
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上からの風景も、今まで見たこともない光景がありました…
周囲は穏やかな冬の朝なのに
川の上だけ、塊になった霧が凄い勢いで流れて
河口から沖に押し出されていき、沖合で順に霧散してきます。
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この日のこの「肱川あらし」の現象は
久しぶりだった様で、シーズン最後かもしれないらしいです。

画像では分かりにくいと思いますが
動画がアップされていましたので、ご紹介しておきます。
この動画で真ん中に見える赤い鉄橋が
自分が最初に立ち寄った橋です。

この一部開閉式の橋も、戦争の時の機銃掃射の跡が残る
歴史のある味わい深い橋でした。

興奮冷めやらぬ自分でしたが
昼前までに四国の反対側、徳島港まで
たどり着かなければいけないので
幻想的な伊予の自然に感謝しながら後にしました。
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あとは、長距離を速く安定して巡行するという
K100RSの得意のシチュエーションなので
余裕で四国を横断して、無事乗船出来て
昼には…短いながらも充実したツーリングを
楽しませてくれた四国に
紀伊水道の洋上で乾杯していました。

この四国には、それぞれの岬、四国カルストなどなど…
また淡路島も バイクで訪れたことがありませんので
このフェリーを使ってまた来よう!と心に誓いました。
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