四国ツーリング日記　＜その2〜脇町・豊稔池ダム＞

自分は、地学的に興味深い場所や
古い町並みや土木構築物が好きで
若いころからツーリングのルートに必ずと言ってよいほど
組み込んでいますが、今回も日本列島を貫く中央構造線に
沿って流れる吉野川沿いを徳島から遡りながら
「うだつ」がよく保存されている脇町に寄りました。
隣家からの火事の延焼を防ぐ防火壁が「うだつ」ですが
この地方にはよく残っていて、なかなか見事です。
バイパス沿いの道の駅の駐車場の交通整理の
お兄さんと会話をしていたら「若く見える」と言われて…
ますます、好きな街になりましたｗ

吉野川には南北の支流が、当然多いのですが
明治近代の頃に無秩序に山林が切られ
土砂が流れ込んで川の氾濫が多かったので
異国の技師が指導して造った大谷川砂防堰堤という
砂防ダムが残っていて、大事にされています。
デ・レイケというオランダ人で全国の河川土木工事で
業績を残していますので、例えば木曽川下流の
濃尾平野の辺りでは小学校等で地域の偉人！として
学習してるはずです。

また、吉野川の小さな橋も渡りました。
河川の水量が増えたらそのまま沈ませる「潜水橋」で
このあたりに多いですね。
ちなみに、自分も行ったことがありますが
高知の四万十川では「沈下橋」って呼んでいますね。
いつかカヌーで遊んだときは、上から飛び込んだりして
遊びました。

その後、さらに吉野川を遡って、徳島の西端に向かって
北に峠を超える途中に昭和初期に造られた
石積式マルチプルアーチの豊稔池ダムがあります。
これは随分前から見たかったんですよー。
巨大さはないですが、中世の城壁みたいで
西日をバックに臨む姿が、それは立派でした…。


この後、伊予西条のビジネスホテルに向かいましたが
どんどん風が強くなって、四国と本州の間の高速道が
2輪車走行禁止になっていて、明日が心配な夜でした…。