gsomia破棄を少しだけ調べてみた

■韓国、日韓軍事情報協定を破棄　「輸出優遇国」除外受け
(朝日新聞デジタル - 08月22日 18:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5758214

日韓関係は史上最悪に冷え込んでいるとのことで、従軍慰安婦問題の基本合意破棄とか最近では徴用工裁判の最高裁判決とかあったところ。ここ最近では貿易上のホワイト国扱いを日本が取りやめることその反発が目立った揉め事だった。一行目にある「輸出優遇国」除外問題だ。国連では北朝鮮のロケットに使われている部品の複数が日本製であることを指摘していた。それで軍事的に利用の問題のある薬品について一定の手続きの上での輸入を日本は韓国に要求してそれに対して韓国は反発していたのだ。ただ日本がホワイト扱いをやめたのは徴用工判決に対する韓国政府の不作為に対してのアクションだと言われていてそれはおそらく国際的にもそう思われてるだろう。韓国が国際社会でそのことについて問題提起をしたらしいが他の国の揉め事に対して野心のない国が積極的に介入して世話を焼くというのはあまり考えられない。二国間の問題は2国間でやってくれってのが基本的姿勢だと思う。

gsomiaは日本と韓国が結ぶ安全保障上の秘密を共有し合う協定だ。これはどうやらアメリカが韓国と日本に要求して結ばせたとのことだ。共産圏が強かった頃ソ連と中国といった共産国が韓国、日本を支配しその後太平洋を渡りアメリカに影響力を及ぼすことを恐れ、対共産圏に対する軍事同盟的なものを作りたかった。アメリカ、日本、韓国で中国、ソ連、北朝鮮を対抗したかったのだ。その際に実際に戦争するのにお互いが知ってることを教え合おうことを約束していないといざ三国で共同作戦を実施するにしても、教えたくありません、知りませんとかで物事が進まなくなるは困るので、この協定を結んでもらうことにしたのだ。それを今回韓国は「輸出優遇国」扱いをしないのならば協定の更新をしないことにしたのだ。

国際関係は、国と国のものもあれば個人同士のものもあり、国の間のものと言っても経済的なものや、安全保障上のものから、地方自治体同士のものと多様な関係がある。日本政府は徴用高判決や優遇国扱いと言った経済的なやりとりではいざこざはあるのせよ安全保障上の、アメリカも噛んだ関係のものにまでいざこざを持ち込むとは思っていなかったのだろう。北朝鮮が頻繁にミサイルを打ち上げて米韓軍事演習を牽制しているが、北朝鮮とソウルとの距離の近さからすれば電撃的にミサイルを撃ち込んでソウルを制圧する可能性は非常に少ないながらある。北朝鮮と韓国は停戦状態であり終戦、和平条約を結んでいない。そんなことはないとは思うけど何かあったときに一番戦場になりうるのが韓国だと思うのだが、そのときにgsomiaがあったほうが確実に有利だ。味方が多ければ戦いやすいし相手に対する牽制になる。このように普通は思うのだがどうやら韓国はそうではないらしい。実質日本がいなくてもアメリカからミサイル発射の情報はもらえるだろうし米軍がいればあまり不利はないと思っているのだろう。そして報道の通り日本もあまり不利はないだろう。日本は韓国の持ってない監視衛星を複数持っていて哨戒機もたくさんあるのだそうだ。

では破棄してもいいのではないか?というとやはり良くはないと思う。それは中国が日本海や太平洋に野心があり在韓米軍のプレゼンスの低下を望んているからだ。そして在日米軍がいなくなったらグアムやハワイ付近まで中国軍が出張ることになるのだろう。トランプは世界の警察にはアメリカはなれないと言って軍事費の負担を世界各国に求めている。在韓、在日米軍の撤退、縮小は中国軍の日本海周辺や日本の太平洋側沿岸も公海である以上出て行くことになるだろう。中国の影響力を拡大させて自国に有利な通商をするようになる。隙があれは北方領土を奪ったソ連のように離島をいきなり実効支配して海洋資源を独占しようとするだろう。中国との付き合い方を変えれば日本はいいのかもしれない。ただ民族的差別など厄介な問題も孕んでもっと問題は複雑になるだろう。欧米との付き合いの方が深い日本は中国共産党のあるときは人権を屁とも思わない行動に困難を感じる時が来るのは十分にあり得ることだと思う。

海洋での中国と日本の問題はもちろんあまり韓国には関係のないことで、だからこの協定も韓国は大したことのないアメリカとの付き合いで嫌々やってるものと考えるのは一方では理解できる。韓国は今後どうしたいのだろうか?正直韓国人が自ら進んで朝鮮民族国家の統一したいと考えてるとは全く思えない。韓国人の言動を見てそんなこと意識してるとは考えられず今のままでなんとなくいればいいんじゃないのかとしか思ってないように見える。そして今の政権は多分日韓基本条約とかそこから一切なかったことにして基本条約をやり直したいのではないだろうかと思う。今までの軍政出身者の大統領から今の大統領は違う人らしい。過去の軍政を否定したいらしいのだ。それならばそれでいいのかなと、交渉のやり直しを淡々とすればいいと思う。その際に北朝鮮と韓国の間をどのようなものにするのか、今後の韓国と日本の関係をどのようなものとして位置付けるのかそこから韓国は考えていかないといけないと思うのだが、そんなこと考えてる余裕あまり無いように見える。

今回の破棄問題は短期的に見れば安全保障上の問題なのだけど長い目で見たら日本と韓国の間をどう考えるのかと言ったことの問いかけに感じる。韓国からもっとビジョンのある提示があればもっと前向きな関係になるのだろうが日本政府の政策を破棄したり無視したりで、否定から始まってるから、なかなかすんなりとは解決しないだろう。日本も韓国もお互いの関係をどう考えるか、やったからやり返した的な骨髄反射的なものでは無い、理念とかそういうのが必要なのかなと思った。

以上が簡単にgsomiaのことをネットで見たことから考えたことで、間違えてますよとか何かご意見などがあればコメントくれたら嬉しいです。