嫁のブルース

昨夜は奥様に文句を言ってしまったけど、というか、あえて言いたかったというか、言おうと思って、こういう事こそ素直に言い合える関係だと信じて、文句を、いや文句ですらなく、思いの丈を口に出した訳だけど、だから分かって欲しいとか、どうして欲しい、どうなって欲しいとかそういう事ではなく、思っていることを、胸の内にあるものを素直に言葉にできる、し合える関係っていいじゃないか、そういう関係に、より一層なっていきませんか、というある種のキャッチボールの一投目として、思いの丈を投げてみた訳だけど、我がお嫁様はやはりその言葉自体を気にしているようだった。よほど不満を溜めていると思われたのかもしれないし、単に傷付いて至らない自分を卑下しているのかもしれないけど、そうじゃなくて、小さな不満はあっても充実してるし、変わって欲しいとか変わる努力をして欲しいとか、実はそこまでは求めていない。本当はどこか心の片隅で思っていたとしても、実際は無理に変わってくれなくても別にいい(時間と一緒に勝手に変わっていくくらいで丁度いい)。至らない点なんて誰にでもあるし、不完全で当たり前、お互い未熟者もいいところで、まだまだ成長過程の道半ば。それでいい。文句を言いたくなることもあるし、言い訳を聞きたくもなるけど、いつでも今の、その時々の「今の」ありのままのお嫁様を愛してるし、たまに文句を言うことがあっても、本当はその何億倍も感謝してるんだぜ。

と、一言で伝えられたらいいのに。