ある奴隷少女に起こった出来事(新潮文庫)
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=11566608&id=5027703
全人類必読書。
アメリカの奴隷制度最中でのある奴隷少女に起こった『衝撃の真実』です。
その凄惨な時代、社会のことはまず書き表せません。
このレビューごときは当然で、しかし本書でも到底足りないのでしょう。読むのが辛くなる場面があり過ぎるのですが、社会を覆う闇が深すぎてそれでも書ききれていないのだと辛くなるのです。
その生き地獄を生き抜いた彼女です。
まさに地獄そのものなのですが、でもその彼女の人生は奇跡的な幸運に恵まれた福音だったのです。その矛盾する記述の溝は、奴隷制度の深い深い落差なのです。
制度です。
現在に生きる読者に問いかけてくるのです。
「あなたがあの時代に白人側に生まれたとして、どのように生きますか?」
もちろん、現在に生きて歴史の記憶をもってならば、その制度に必死に抗うでしょう。
でも、その知識を持っていなかったならば、制度に呑まれていたのではないか?身の毛のよだつ想像です。でも否定できない恐ろしさです。
想像は否定できません。でも将来のことは誓えます。
誓いを強固にするために歴史を学ぶのです。本を読むのです。
少女に誓います。
全人類必読書です。このような形容を使いたがりな自分ですが初めてです。
統計と取り始めて959冊、レビューを書き始めて444冊目で初めての表現です。
その人類必読書のレビューでまさかトップバッターをまかされるとは!
トップを務めることなんて2,3回あったかどうかです!
mixiレビュー書き読者には猛省を促します!
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