『威力のない暴力という表現』ということ

■差別発言の議員の頭に卵ぶつけ　殴られる少年の動画拡散
(朝日新聞デジタル - 03月17日 17:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5542055

この記事ではどの程度の差別発言か解らないので、とりあえずＭＡＸの差物発言と仮定します。このタイミングでの発言ならば間違いなく確信犯的です。喧嘩を売っています。

反対しなくてはいけません。反論という言葉でするのが本来正当なのですが、機会など平等というわけではなく、一個人が効果的におこなうのは難易度が高いです。

でも反対しなくてはいけません。で『生卵を議員の頭にぶつけ』ると『ネット動画が拡散』という今の時代に最も効果的な反撃表現となりました。

暴力という表現は絶対いけません。この件は暴力か？
mixiを見る限り暴力判定とする人が大半以上です。

自分は『威力のない暴力という表現』を選んだのだと思っています。

それはどういうことか。『表現として禁じ手を使わずにはおれなかった』感情のうねりを、でも『威力のない暴力で暴力を否定』して表現したと、さらに深読みしてしまいます。
少年のことはそこまで考えての行動ではないでしょう。でも選択した『生卵を議員の頭にぶつけてネット動画が拡散』という表現です。

間違いなく短絡的ですし、少年を安易に英雄視することはないと思います。
でも（mixi内で最も否定的な意見を選んで）『銃乱射の犯人と本質的に同じ』とまで言われれば、絶対そんなことはなく、その意見もずいぶん短絡的だし、イイね！がいっぱい集まって、プチ英雄視されているのもずいぶん滑稽です。

過剰モラルというのも違う気がする。
短絡モラルではある。
『短絡モラル』への『短絡モラル』返し、とでも言いましょうか。



自分の意見が絶対正しいとは間違っても思いませんが、月並みな意見ということはないでしょう。ひとつぐらいこういうのがあった方が健康的なのです。