サイン

6.20.続き

佐倉市にある
居酒屋おおいわは

BUMPOFCHICKENのベース直井（通称チャマ）の実家。
ファンの間では有名らしい。

僕はそこにお客さんとして入った。

居酒屋･･･というかスナックのような飲み屋さん？

チャマのお母さん、そしてお父さんがいる。
いらっしゃいと迎えてくれる。
そりゃあお客さんだから。


僕がバンプの･･･と口にすると

「息子達のファンか」とやはりそうかといった感じで
お父さんは言った。

ファンはよく来るらしい。

その建物を見渡してすぐ気付いたことがある。

バンプのポスターやグッズが置かれてる場所があること。

そして、このお店自体
グロリアスレボリューションのＰＶ撮影地だということ。


マジかー！？ファンなら即興奮するだろうなぁ
と思いながら興奮していた。


で、まぁ

詳しくは書けないですが
お父さんとたくさん話をしました。

僕が旅をしてることをすごく褒めてくれて
君はバンプよりもすごいと言ってくれました。

決してそんなことはありませんと言ったし
心からそう思ってます。

お父さんはカヌーの指導者であり
カヌーの世界では有名人らしい。

あと、チャマは調理師の免許をもってるらしい。

奥にあるガレージにも連れてってくれて
そこにはドラムセットやらスーファミやら
いろいろ置いてあった。

素人時代の練習場所。

Ｔシャツとか、ＰＶで使われた靴とか
なんかいっぱいある！？

バンプはたまにここに来るらしい。
４人のたまり場みたいで
ボーカルの藤くんは一人でも来るみたい。

ファンが勝手に作ったファンノートを
じっくり読むみたいです。


だから僕も書きました（笑）


夜遅くなりましたが
お邪魔しました。


帰り際にお父さんが

君にこれをあげる

とメンバー４人がそれぞれ書いた
サイン色紙をくれた。

マジっすか！？

バンプは基本サインを書かない。
初期らへんに書いたこのサインは一枚しかなくて
お店に飾ってあったやつ。

それが欲しくて来るファンもいるらしい。


そんな貴重なサインを
僕に･･･！？


君だからあげる

と言ってくれた。




夜道

とりあえず僕は歩く。
移動しなければ。


考え込む。


お金を使えば
楽に移動はできる。

お金を使えば
安心して布団で寝れる。


お金はいつか尽きるし
それを旅と呼んでいいのだろうか

辛い時は別に無理する必要はないけど･･･

じゃあどの程度までが辛いのか

過酷さから得るものは何か

過酷を過酷じゃ思わなくなった時は
今よりも強い自分でいられるのか･･･


などなど

一人でぶつくさを自問自答


もうすっかり

夜中の１時だけど



よし


ヒッチハイクしてみよう。


歩きながら
だって車そんなに通らないし。

ちょっと怖い気もするけど。




思ってたよりもすぐに成功した。

若いカップルで
なんとなくドライブしてたそうです。
ありがとう。


木更津に行きたいと告げると

暇だからと
わざわざ連れてってくれた。