今日、
チッペに勧められてこんな本を読んだ。
長年スピーチセラピストとして活動してきた堅田さんが書いた、
フィクションである。
ある吃音を持つ少年の、
小学校1年生から5年生までの、
そして母親をはじめ学級担任などの、
成長を描いている。
フィクションではあるけれど、
著者の経験に裏付けされたノンフィクションと言ってもいい。
たくさんの示唆をもらった。
作中に5年生の担任が登場する。
若くて熱い、いい先生だと思うが、
吃音についての理解ができていない。
まず元教員として、
ぼくがもし吃音の子どもを担任していたらと、
ヒヤッとした。
おそらく、作中の先生と同じように、
ぼくも無理解のまま子どもを救えずにいただろうと。
吃音は病気でも「障がい」でもなく、
その人の喋り方なのだ。
どう治療するかを考えるのではなく、
吃音を持つ人がそのことで苦しむことのないよう、
周囲がその喋り方をどう受け止めていくかを考えることが大切。
なるほど。
「障がい」ではないと言うけれど、
インクルーシブ教育につながる考え方だと思った。
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