旅から大阪に帰って2週間余り。
その間にたまった新聞を少しずつさかのぼりながら読んでいる。
今夜、6月16日付の新聞を読んだら、
フランコ・ゼフィレッリの死亡記事に接した。
『ロミオとジュリエット』で有名な映画監督だったけど、
ぼくは高校生の時に観た、
『ブラザーサン シスタームーン』に魅了された。
聖フランチェスコの半生を描いた映画で、
ひとつひとつレンガを積みながら自分たちの教会を作っていく、
気の遠くなるような作業を喜びと感じている、
フランチェスコや信者たちの姿に感動したのだった。
グレアム・フォークナー、ジュディー・ボウカー、
ふたりの演技は瑞々しかった。
主題歌はドノバン。
契約のもつれでサウンドトラックが発売されることはなかったけど、
ギターでいっつも歌ってた。
♪BrotheSun and Sister Moon
I seldom see you
seldom hear your tune
preoccupied with selfish misery
って、昔のことだからホントにこんな歌詞だったか自信はないけど、
121分という上映時間まで覚えてる。
旅の前半、
上五島でたくさんの教会を訪れ、
そのたびに彼の映画を思い出していたが、
終盤、
那覇の桜坂で映画を観て、
その映画からも『ブラザーサン シスタームーン』を色濃く想起していた。
でも、その10日前に、
ゼフィレッリは亡くなってたんだ・・・・。
何十年も思い出すことのなかった人を思い出している旅の空で、
ゼフィレッリが亡くなっていた・・・・。
改めて、安らかな眠りをお祈りします。
素敵な映画をありがとうございました!
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