宮本輝って、
高校時代に何冊か読んだと思うけど、
全く何も覚えていない。
きっと味わうにはまだぼくは青すぎたのだろう。
図書館で目に付いた『道頓堀川』を読んだ。
大阪嫌いを標榜していても、
やっぱり大阪人なのだろう。
猥雑な道頓堀川界隈を舞台にした、
淋しい生き物たちの人間模様。
心にしみる秀作だった。
いくつになっても成長しないぼくだけど、
少しは人の情も読み取れるようになったのかもしれない。
関西弁を文字に置き換えるのはとても難しく、
関西人の表記にも違和感を感じることが多いけど、
正確な大阪弁だった。
もう50年近く前の作品らしいが、
とりあえず大阪人にはお薦めかな。
宮本輝、
もう少し読んでみよっと。
ログインしてコメントを確認・投稿する