ところで、ふと気になった。
我が家にはどうして花札がふた組もあったのだろう?
おばあちゃんがぼくたち孫ふたり相手に手すさびをするのに、
ふた組は必要ない。
もしかしたらカッペが言うように、
ホントにどちらかは札がそろっていないのだろうか?
明日確かめてみよう。
でも、
ぼくはこんな想像をする。
半世紀ほど前の我が家でも、
今日の我が家と同じようなことがあったのではないか?
「久しぶりに花札したいなぁ」
「したいしたい」
「あれ?ないなぁ。あったはずやのに」
「ほんなら明日買うてこよか」
そんな想像通りだったらいいな。
きっとそんな風に、
河童家の花札は、
これからも増殖していくのだ。
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