東京に雪が降ったというニュースが流れてから数日後、我が家の庭ではギンギアナムが一斉に咲き始めました。一斉にとはいっても、カミさんが毎年少しずつ株分けしたものですから、それほど成長しているわけではないのですが、それでも白とピンクの花が甘い香りを放っています。
久々に太陽が顔をのぞかせたこの日、洗濯物をと取り込んでいたカミさんが深呼吸をして言いました。
「こまで甘い香りが漂ってくるわよ」
午後5時過ぎが家の横の路地を駐車場に向かう看護師さんたちにも、そのその香りが届きました。
「あら、甘い香りがするわよ」「ホント、いい匂い」と口々に言いながら通り過ぎまし
た。
その声がカミさんの耳に届きました。
「いまね、看護師さんたちが、いい匂いがするって言いながら帰って行ったわよ」と、嬉しそうに報告します。
向かい側にあるオガタマはもう花弁を散らし始めていますが、まだまだ香りは健在、まるでギンギアナムと甘い香を競い合っているかのようです。
そして、次にはニオイパンマツリが出番を待っています。
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