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2019年09月18日12:14

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【長文注意】期待値の超えられない高さ〜小泉進次郎環境大臣について〜

2019年9月11日の第4次安倍再改造内閣の発足。

その目玉人事と言ってよいのが、小泉進次郎議員の初入閣だった。環境大臣。言わずと知れた小泉純一郎元総理の息子で毛並みもよく、容姿端麗にして弁舌さわやか。しかも直近では人気キャスターの滝川クリステルさんとの結婚も発表し、まさにスポットライトを全身に浴びつつ、将来の総理大臣としての道をひた走っていると言っても過言ではなかろう。

環境大臣としての業務は様々だが、やはり注目を浴びるのが原子力規制関連の行政だ。東日本大震災における福島第一原発事故から8年。放射性物質による健康被害の懸念は未だ払しょくされたとは言い難く、しかもその懸念には必ずしも科学的な事実に基づかないものも少なくない。各国の原子力政策では当然とされる処理水の海洋放出一つとっても、国内世論で実行に移せていないのが現状だ。

国内だけではない。隣国韓国では、政権の要人たちが自国の原発政策を棚に上げ、相次いで日本の放射性物質の管理対応を批判し、輸入食品への風評被害への加担や、2020年のオリンピックに対する否定的な国際世論の形成に余念がない。

個人的には、注目を集める小泉環境大臣が、国内外に対する原子力関連のリスクコミュニケーションに本格的に取り組むことに期待していた。小泉氏がきちんと事実を主張し、誤解を正すことで、原発事故の風評被害が少しでも緩和されるのではないかと思ったのである。

しかし、就任から約1週間、早くもその期待がしぼまざるを得ないことに我ながら驚いている。その発言をいくつか拾ってみよう。

■小泉原子力防災相「どうしたら原発をなくせるのか考える」
https://www.sankei.com/politics/news/190912/plt1909120005-n1.html

■石炭火力発電「減らす」=ESG投資に注目−小泉環境相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091301011&g=pol

■小泉進次郎・環境相、前任者の発言をおわび 訪問先の福島県で
https://www.huffingtonpost.jp/entry/koizumi-kankyosho-fukushima_jp_5d7af866e4b03b5fc880ad1b

現在の政府の方針は、「脱原発」ではなく、エネルギー基本計画に基づき、基準を満たした原発を順次再稼働させることだが、小泉大臣の発言はこれに反しているのではないか。

また、石炭火力発電を減らすとのことだが、先の脱原発的な発言と相まって、全体的な電力政策の中で石炭火力をどう位置付けているのか不明確である。それに加え、エネルギー需給を所管する経済産業省では、石炭火力を減らすのではなく、その効率化・技術推進の推進を主張しており、小泉大臣の石炭火力発言は経済産業省との調整を経たものではない可能性が高い。

(参考)国によって異なる石炭火力発電の利活用
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/sekainosekitankaryoku.html

また、前任の環境大臣原田氏による処理水の海洋放出を前向きに考える発言に対し、これを批判し、事実上撤回したことで、すでに貯蔵が限界になりつつある処理水の海洋放出に向けた議論をとん挫させることになってしまった。

このように、小泉環境大臣には、従前の政府の立場を無視し、かつ関係者間での事前調整が無いままの発言が目立つ。

もちろん、一議員として様々な考えを持つのは当然だろう。しかし、小泉環境大臣は仮にも政府の一員である。もし、政府の立場がおかしいと考えるのであれば、自ら総理をはじめ他の閣僚を説得して、政府方針を変えるべきだ。それができる見込みが無ければ、政府方針に沿った発言をするのが筋なのではなかろうか。

また、関係省庁で議論が分かれる問題について、両省庁での合意が無ければ具体的な行動に踏み出すことはできないし、調整が無いままの発言は、合意に必要な省庁間の信頼を著しく損ねることになるだろう。

もっとも、事前調整をせずに問題提起をして注目や支持を集め、政府内の調整や省庁間交渉を自分のペースにしたいという思惑が小泉大臣にはあるのかもしれない。そしてそれは、父親である小泉純一郎元総理のやり方に似ていなくもない。しかし、衆議院の解散権や閣僚の任免権を持つ総理大臣と、それらの権限の無い一環境大臣では、仕事の進め方は異なって当然だ。

その意味では、現時点では小泉環境大臣の発言には危惧の方が大きい。結局、絢爛にして空疎な弁舌を振りまいた挙句、施策が具体的に前進しなかったことを自分の意見に反する「抵抗勢力」のせいにして、自らの説得力、交渉力、調整力の不足を棚に上げて自己保身に走ってしまうのではないか。

絶大な人気を誇りながら実際にはほとんど仕事ができず大臣を解任された存在として、小泉純一郎内閣の生みの母とされた、田中真紀子元外務大臣の存在がちらつく。小泉環境大臣は同じ轍を踏んでしまうのだろうか。

さて、このように小泉環境大臣に言及してしまうのは、我ながら図らずも、小泉氏に対する期待値をかなり高くしていたことにあるのは否めない。普通の議員が大臣になったなら、こんなに期待もしないし、そして発言にも失望しはしなかっただろう。高い期待値は、その分リスクにもなりうるのだと思う。

とはいえ、落ち着いて考えれば、就任からたったの1週間。小泉環境大臣にはまだまだ挽回のチャンスはあるはずである。早くから将来の総理候補として注目されていた小泉氏には、きっと底力があるに違いない。どうか、体面の維持と自己保身に走るのではなく、環境大臣として泥を被るような仕事を通じて実績を重ね、近い将来堂々たる総理候補として名乗りを上げてほしいものである。

ではまた。


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