映画「Mr．ノーバディ」

シリーズ化にも慣れた『ジョン・ウィック』の製作陣がタッグを組んで作られたという事と予告編がかっこよかったので見に行ってきました。

いきなり警察の取調室で傷だらけの男が聴収されている。そこから場面が遡り、その男の日常、ルーティンが繰り返される。
日本の家庭同様、主人公の男は家庭ではあまり尊敬されておらず、職場ではそつなく淡々と業務をこなす。
それがある時、家に強盗が入り息子は強盗に立ち向かうが親父は腰が引けてしまい、これがなお息子からの信用を失い、さらに街中で噂になり、仕方ない夫として世間から舐められる感じになる。

被害は20ドルだけだったが、娘が猫ちゃんのネックレスがない。との言葉がスイッチになり男は少ない情報から強盗を見つけ出す。しかし強盗夫婦にも子供がいて幸せな家庭を作っていることに唖然とし、その場を離れる。
やるせない気持ちのままバスに揺られ帰る途中に、酔っぱらった若者5人がバス内で傍若無人な振る舞いを取り、これに男は心を爆発させ、若者5人をボコボコにする。
大人しそうな男を怒らせたら、とんでもない殺人マシーンでしたというランボーや今度やるファブルのような展開にスカッとする。その5人の中にロシアンマフィアの大物がいて、そこからロシアンマフィアに狙われる。
バスの中での接近戦、自宅の中での狭い中での接近戦、カーチェイス、勤務する金型工場での手作りトラップでの銃撃戦と爆発も多く中々の迫力。
このあたりはさすが「ジョン・ウィックの製作陣」と納得。

けど、なぜか驚くようなシーンは少なくB級感が漂う。主人公をはじめ出てくる役者も知らない人ばかりなので、これもB級感を漂わせる。
なんだろ、カメラワークが悪いのか、カメラにお金をかけられなかったのか、迫力はあるのだが薄っぺらく感じた。

私は面白かったがB級作品の臭いを感じたのは確か。結構評価は高いし92分と見やすいので見た方の感想も聞きたい。