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2020年12月02日20:10

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映画「アンダードッグ(前編)」

ポスターなんかでは森山未來、北村匠海 勝地涼の三人が映っているが、メインは森山と勝地の試合までの話。
北村はまだ、うっすら絡んでいるだけ。

過去に日本チャンピオンのタイトルマッチで優勢に試合を進め、ベルトに手が届きそうだったが、最後にパンチをもらい夢は遠のいた。
過去の栄光にしがみつきボクシングを辞められず、次第に若い有望株の選手のかませ犬としてリングに上がるのみになっていた。
生活も銭湯のアルバイトとデリヘルの送迎兼用心棒という有様。
そんな時に芸人(勝地)がボクシングプロになれるか?というテレビの企画があり、そのエキシビジョンマッチの相手に森山の名があがり、事務所の経営のために試合をする事になる。

ここまでが131分の前半。北村は才能ある有望なボクシング練習生として森山と絡むが、全く接点は見えない。

森山にもドラマはあるが、勝地にも売れない芸人として自分の人生を迷いだしてきている時期で、こちらにもドラマがある。
ボクシング界の負け犬とお笑い界の負け犬の対比が切ない。

このエキシビジョンマッチの森山対勝地の試合で勝地は意地を見せる。このあたりは胸を熱くする。

あと、勝地のセコンドにロバート山本が演じているが、彼も過去にテレビの企画でボクシングを行った経験をもつ人、この二人の居酒屋での会話がクスッと笑わせ、ジーンとさせる。

長尺だが、まだまだ飽きる事はない。続けて後編を見れる。
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