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2020年06月10日19:58

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映画「ハリエット」

アメリカ南北戦争直前の黒人解放の活動家の黒人女性のお話。

奴隷としてメリーランド州で過ごしていたミンティは奴隷主が死亡した事により借金が重なり、他所に売り出されようとした。
結婚もしていて、家族もそこにいて引き離されたくないため、奴隷制のないペンシルバニアへ逃げようとする。
家族に別れをいい、旦那と待ち合わせ場所に行くが旦那は白人の見回りに見つかり、仕方なく一人でパンシルバニアに向かう。
160キロの道のりを、追ってくる白人振り切り、時には急流の川に飛び込んだりしてペンシルバニアに辿り着き、全く経験したことのない平穏な生活を過ごす。
新たな生活を迎えるにあたって、名前をハリエット・タブマンと名乗る。
一年たったある日、家族のいない自分に空虚さを感じ、安全な今の状況を投げうって家族、夫の救出に向かう。

かなり成功率の低い脱走・救出劇を次々と決めるハリエット、メリーランド州の白人からはモーゼと呼ばれ懸賞金を賭けられるまでになる。

この逃走中に、ハリエットは幼い頃、白人の暴力により頭をひどくうった事があり、それから急に眠たくなる睡眠障害を持っており、急に倒れたように眠りだし、その間に神の声が聞こえるのだが、見ている側は脳障害のせいと分かるが、当時の人々からは、本当に神の声が聞こえる人として神聖化される。
正直、この辺りにウン?と思ったりするのだが、白人のウラをついての逃亡、救出に失敗するといい続けていたペンシルバニアの協力者たち驚いた眼差しは痛快。

差別を受けた人たちの救済といえばユダヤ人のものが多いし想像させるが、南北戦争の奴隷解放のドラマは珍しく、ホホーと頷いてしまう。
当時の奴隷解放のネットワークや奴隷経験のない黒人女性がいたりと聞いたことがない世界があったのも面白い。

色々、勉強にもなり面白くはあったが、こういう映画にほしい爽快感は乏しい、少しテンポが悪かったように思う。少し残念。

本来、こういう作品がアカデミー賞に挙がるはずだが、ノミネートされてなかったのね。主演女優賞にはノミネートされてるけど。
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