題材としてラブドール(旧称ダッチワイフ?!)を扱っているので「空気人形」のような人形の擬人化、ファンタジーがどうしても頭をよぎってしまい、見る前はそちらをイメージしてしまうが、全く違いました。
ひょんな事からラブドールを作る職人になった高橋一生がモデルを依頼した蒼井優に一目ぼれして、そこから始まる恋愛、結婚しての10年間を描いています。
この10年間の流れが、短い123分のなかで構成されていて、トキメキ期、結婚してハツラツ期、そして倦怠期をうまく映像にしています。
この間の蒼井優の変身ぶりがすごい、髪の長さ以外でも表情なんかでそれぞれの期間を表現しています。
前回見た「宮本から君へ」での直情的な激しい役とは違って、終始大人しい文系少女を演じていて、蒼井優の凄みを感じた。
それぞれの映画で役を演じ分けれる、当たり前だが、これぞ女優って感じです。
ラブドール工場のお仕事映画としてもいいし、二人の結婚と社会生活を通じての成長物語としてもいい。意外と拾い物で良作でした。
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