映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」

過去に病院勤務をしていたので気になっていた作品をやっと見に行きました。

結果としては、タイトルのとおり病棟を閉鎖していないので、勝手に庭のようなところに出れたり、門は開きっぱなしだし、屋上にも出られるし、院内売店にも凶暴性をもった人が行けたり（普通、買いたいものを看護師に言って買ってきてもらう）お金の管理は患者がしていたり、全く閉鎖されていない方が気になって仕方なかった。

先日あった「ターミネーター2」のサラ・コナーが収監されていた病棟や「カッコーの巣の上で」のようなリアリティーがほしかった。

本来は閉鎖病棟にいる人にもそれぞれの事情があり、生き方があるみたいな事を訴えたいのだろうが、それが頭に入ってこない。

笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松奈菜の熱演、平岩紙、綾田俊樹、木野花、小林聡美の脇役の巧さ、そして憎たらしく凶暴性をむき出しにした渋川清彦の熱演と役者陣がすばらしいだけに残念な作品でした。