mixiユーザー(id:11215625)

2020年02月11日23:09

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あなたの手

バブルという特殊な時代を、街と供に生きた女性。
寿司職人への片思いを軸に描かれている。
寿司の味わいは読んでいるだけで、
口の中でほどけるシャリの感覚まで伝わってくるようだった。
甘美で、時に官能的に舌を絡めとられるようだ。
一流名店の寿司となると、至極の味であるのは当然だが、
その分値段もそれ相応のものとなる。
味わいに恍惚を覚える人もいれば、
一流名店の寿司を食べるという行為に
ただのステータスアピールとして考える人もいるのは、
それもバブルの象徴の一つなのかもしれない。
僕自身はバブルという時代を体感したことないが、
この本では寿司、バブルという時代、
街と人間の成長も味わえる素敵な小説でした。

その手をにぎりたい・・・

そして僕は、僕自身を、

その手でにぎられたい・・・


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