mixiユーザー(id:11211017)

2020年11月07日22:02

92 view

映画「罪の声」感想

平成という一つの時代が終わろうとしていたとき、昭和の時代を騒がした一つの未解決事件に対し、改めて事件について調査する新聞記者と、偶然自分が子供の頃に事件に関わっていたことを知ったテイラーの人生が交差した。

原作小説(未読)のある社会派ミステリーだが、野木亜紀子さんが脚本を担当しているそれだけで、鑑賞する値打ちはあると思っていた。
実際、脚本の出来は素晴らしく、おそらく大部であろう原作を2時間22分にまとめあげ、なおかつ緊張感を持続させながら人間ドラマも描いてみせた手腕はさすがだ。

京都、大阪を中心に近畿を舞台とするこの作品、普通に鑑賞すれば、TVドラマのスペシャルバージョンにも観える。だが、CMによる中断もない、巻き戻しも不可能な環境において、細かい表情まで如実に確認可能な大画面でこの作品を鑑賞することこそ、映画の醍醐味ではなかろうか。
そして、作品を支える役者陣も素晴らしかった。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する