映画「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」感想

なんと贅沢なアニメだろう。
TVシリーズを始め、アニメ版「鬼滅の刃」は、原作マンガをアニメ化する際にその読者が期待するすべてが詰まっていると思う。
今回の劇場版においても、とことん原作を尊重しつつ、あえて若干の追加要素を投入することで、物語に深みと説得性が増していた。
個人的には「烏の涙」が感動的だった。
満員の客席には結構小さな子どももいたが、泣いたりする子はおらず、皆この作品に魂を奪われていたのだろう。

これを機会に、普段映画館に行かない人や映画館から足が遠のいていた人たちが、大きなスクリーンのもとで（大勢の）他者と共通の体験をすることの楽しさを再発見してくれれば、と思う。

それにしても、映画館が満員だったのって、最近では「カメラを止めるな！」と「劇場版　幼女戦記」ぐらいしか思い浮かばない。