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2020年09月05日17:20

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映画「海辺の映画館−キネマの玉手箱」感想

4月に亡くなった大林宣彦監督の遺作。

病と闘いながら製作された、3時間に及ぶ、「人と人との争い」と「映画」についての大作。

閉館を迎えた尾道の映画館。
最後の上映は、オールナイトの「日本の戦争映画大特集」だった。そして、館内にいた3人の若者は、いつしか映画の登場人物となって、江戸時代から太平洋戦争に至る戦争を辿ることになる。

大林監督の映画人生に敬意を表して、(近場の)劇場で上映されたら行こうと決めていた。
さすがに観客は(自分を含め)それなりにお年を召した方ばかりで、時の流れを感じてしまった。
広島への原爆投下を核として、映画というフィルターを通して描かれる「命」の物語は、戦争という事象に紐付けされずとも、現代社会でも強力なメッセージとなるだろう。
特殊効果の安っぽさは、正直今の若者には受け入れにくいと思われるが、私にとって永遠の「自主製作映画監督」である監督の作品は、こうでなくては、と思う。

ちなみに、途中で「INTERMISSION]が入るが、本当の休憩になるわけではないので注意を。
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