映画「パラサイト　半地下の家族」

半地下住宅に住む貧しい４人家族の、大学受験に４度失敗している長男は、留学する友人から家庭教師の後釜を頼まれるが、その教え子は、豪邸に住む大金持ちの娘だった。

巷で評判のアカデミーノミネート映画をようやく観ることができた。
韓国社会については殆ど知らないが、貧しい敗者と富める勝者のギャップから始まる物語という構図は万国共通だ。あきらめない敗者はあがくが、勝者は勝者なりに悩みがある。

前半、落ちこぼれ家族が策を弄して上流階級一家に取り入っていくさまは悪どいながらもユーモラスだった。
しかし、その後、物語は予想もつかない展開をし、とんでもないクライマックスを迎えることとなる。

なかなか感情移入し難い登場人物ばかりのこの作品、筋をばらしてしまうと興味はかなり減るだろう。そして、良くできてはいるが、繰り返し観たくなる作品とも感じられなかった。