母を亡くした貧しいインドの青年は、まだ見ぬ父を探してパリに向かう。ところが、パリのインテリアショップでクローゼットの中で夜を明かそうとしたことから、不思議な旅が始まる・・。
中味は面白いのに、チラシとタイトルでかなり損をしていると思われる作品。
物語は主人公が子どもたちに語って聞かせる自叙伝の形式なので、主人公が健在なのが前提となるが、そこに至る過程は想像の斜め上をいく。
「ほら話」映画の系譜に属するものの、様々な趣向が凝らされ、手法が取り入れられ、96分の小品ながら、見終わった後の満足感は大きかった。
現代社会が抱える問題点にも斜めから切り込んでおり、単なるファンタジーにはとどまらない佳作。
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