3年前に放送されたTVアニメのその後を描く中編劇場作品。
TVアニメの最終回から半年後が舞台となり、主人公たちは故郷へ戻るために連合軍の構成員として現地のゾンビ群「カバネ」との決戦に赴く・・・。
ゾンビものはこれまで星の数ほどの作品が創られおり、創意工夫に満ちたものが今なお現れ続けるジャンルである。(月末には実写のゾンビ・ミュージカル「アナと世界の終わり」が公開されるが、限定公開で行けそうにないのが残念。)
そんな中、本作は、美樹本晴彦氏原案によるキャラクターが見事に動き回るのと、「蒸気」が世界のエネルギーとなっている(長距離移動機関は蒸気機関車)あたりが個人的な嗜好にぴったりだった。
悲惨なエピソードの積み重ねが際立っていたTV版に比べ、新たに制作されたこの劇場版では、すべてを清算するような希望に満ちた結末となっている点が素晴らしかった。加えて、エンディングの歌をバックにした映像には驚きかつ笑ってしまった。
本編はわずか68分だが、2時間アニメくらいの密度と熱量を持った本作、TV版を最後まで鑑賞した人なら必見。(TV版を見てないと、多分ほとんど意味不明だろう。)
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