深緑野分「オーブランの少女」創元推理文庫
「ベルリンは晴れているか」「戦場のコックたち」の深緑野分さんの
デビュー短編集です。
表題作がデビュー作です。最初にこれを書いたというのが凄い。
途中で世界がぐるりと反転するのがすごいです。
他の短編もみな読み応えありました。
佐藤優「十五の夏」上下 幻冬舎
作家の佐藤優さんが高校一年の夏15歳で東欧、ソビエトを一人で旅行した旅の回想記です。
400ページもある上下巻ですが、読みやすくさくさくと読みました。
佐藤さんは浦和高校入学のお祝いで旅費を親に出してもらったのですが、高校生の息子を海外へ一人旅させる親もスゴイ。
上巻はカイロ→チューリヒ→シャフハウゼン→シュツットガルト→ミュンヘン→プラハ→ワルシャワ→ブダペシュト→ブカレスト→キエフ。
ソビエトに入国するまで。ブダペシュトには佐藤さんのペンフレンドがいて、彼を始めとする色々な人との交流が面白い。
下巻はモスクワ→サマルカンド→ブハラ→タシケント→ハバロフスク→ナホトカ→バイカル号→横浜
佐藤さんの記憶力には圧倒されます。
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