最近亡くなった眉村卓先生の作品が図書館に展示されてて代表作であるところの狙われた学園が結構面白かったので又借りてきて読んでます。
今回は
なぞの転校生
異世界分岐点
傾いた地平
の3冊を借りて来ました。
なぞの転校生で一番私的に面白かったのは、なぞの転校生であるところの典夫が雨に濡れたくない、なぜならば核実験などで含まれてる放射能が含まれているからだというと、クラスメイトが大げさすぎる、現代社会は科学技術の恩恵を受けているのだから、それくらい我慢しないとみたいなセリフが入ってそれに対して典夫が大激怒するというシーンがあるんですけど、21世紀の今放射能+なんだかよくわからない汚染の雨が降ってもホント皆無頓着になりましたよね。
私が小学生の頃は雨に濡れるな毛が抜けるとか白血病になるとかって結構言われたもんですけどね。おそらくこの本が出た頃って私がまだ子供の頃だったと思うんですけど、地域差もあるのかなあ。皆どんな気持ちで読んだんだろうと思いつつです。
ホントに人類バカになってるよ。
って言うのはタイトルと関係ないのですが、後の2冊は主人公がパラレルワールドにさまよいこむ系でした。(3冊ともパラレルワールドの話ですけどね。さすがにくどい気がしてきましたけど)
上に並べた順番に読み進めたのですが、傾いた地平はあんまりじっくり読む気がしなくて(自分もつかれてたので)ざっと見てやめました。
・・
で、ふと思ったのですが、子供の頃は自分の選択が違っていたらどんな自分だったのだろうかみたいなことをよく考えたのですけど、ここまで長生きしてきて、分岐点がいくつもあったわけですから、当然違った人生は子どもの時以上に存在しえたはずなのに、最近は殆どそのことを考えてないことに気が付きました。
まぁ、全体的に、あんまり物事を考えなくなってるって言うのもありますけど←めんどくさいから 過去あの時こうだったらって考えるより、これから先こうしたらこうかな?って言うことを考えて実際手足を動かしたほうが建設的だし、まーこれから先ってのもあんまり先もなさそうなので、目先のやっときたいことをやろう・・チューことで割とシンプルな頭になっちゃってるわけですけど。
異世界分岐点
傾いた地平
は、主人公はある程度年を取った人なんですけど(とはいえ、私よりは若い)人間アレぐらいになると、あの時あーだったらみたいなのって出て来るもんなのかな。と思いました。主人公ぐらいの年の頃は、原発が爆発しちゃって、悩んでる暇があんまりなかったし、今も安倍政権で何されるかわからないのでのんびり多次元世界を考えてる余裕もないというか、マジ今の世界がバトルロワイヤル、冗談でしょう?勘弁してな世界になってるんですけどね・・
ホント何をどうすれば、安倍やら原発やら戦争とか差別とかFUCKな事柄が消滅する現実がやってくるのでしょうか皆さん。
あと、多次元世界とは関係ないのですが、眉村先生の ねらわれた学園とかなぞの転校生を読んでて、主人公のお父さんって言うのがいつも落ち着いていてしっかりしたことを言うんですよね。一歩俯瞰してモノを言ってくれる大人のお父さん。
今ああいうしっかりしたお父さんって存在するんだろうか?
私の父親はしっかりしてませんでしたけど、一応しっかりしたお父さんを目指していた節はありました。家族を守るとかそういうコンセプトがね。
まぁその割には子供とチャンネル争いをしたり、おやつをとりあったりしてくるので、父親に対しては子どもかよと物心ついてからずっと思って来ましたけど、基本コンセプトとしてはまぁ支持していました。支配されるのはまっぴらごめんって感じでしたけどね。
最近の物語ってあんまり読まないけど、そういう父親って出てくるんだろうか?
と、ふと思いました。
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