フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention)はイギリスのバンド。初めて聴いたのは2枚目の「What We Did On Our Holidays」。アメリカに短期留学していた時にタワー・レコードで購入。フェアポート・コンヴェンションは名前だけ知っていたので、何か1枚、ということでこれを選択。実はアメリカではこのアルバム「Fairport Convenstion」とバンド名がタイトルになっていて、僕は彼らのデビュー・アルバムだと勘違いして買ったのだ。しかもジャケットまで違うし……。
このアルバムの1曲目、後にサンディ・デニーのグループ名にもなる「Fotheringay」という曲が、もの悲しく、美しい曲で、まずサンディの歌声にやられた。次いで「Nottamun Town」という曲が印象に残る。そこでのアコギのギター・ソロもグググッと来た。それがリチャード・トンプソンを初めて意識した瞬間だったと思う。ちなみにこの曲、のちにトラディショナル・ソングだったことが判明。そして彼らの代表曲の一つ「Meet on the Ledge」で完全に「ああ、フェアポートっていいじゃん」となった次第。
その後、何枚かアルバムを揃えたのだけれど、サンディが抜け、リチャードが抜けた後はあまり聴かなくなってしまった。アルバムだと「Full House」まで。個人的には「Liege & Lief」が最も聴いた1枚かもしれない。オリジナル曲も良いのだけれど、各アルバムに数曲収録されているトラディショナル・ソングがこれまたいい味に仕上がっていて美味。
もしアメリカ盤「What We Did On Our Holidays」が「Fairport Convention」というタイトルに変えられておらず、僕がデビュー盤と勘違いしていなけれど、もしかしたらフェアポートをこんなに好きになることはなかったかもしれない。この世は何が幸いするか分からない。
Fotheringay / Fairport Convention
*サンディ・デニーのオリジナル
Meet Me On The Ledge / Fairport Convention
*リチャード・トンプソンのオリジナル
A Sailor’s Life / Fairport Convention
*トラディショナル・ソング
Matty Groves / Fairport Convention
*トラディショナル・ソング(メロディはアパラチアのフォークソング「Shady Grove」を流用しているとのこと)
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