mixiユーザー(id:1109283)

2021年01月04日09:59

323 view

2020年ベスト・アルバム:ワールド・ミュージックTOP3

今回は2020年ベスト・アルバム:ワールド・ミュージックTOP3をば。

1位:To Know Without Knowing / Mulatu Astatke & Black Jesus Experience

エチオピアのムラトゥ・アスタトゥケとブラック・ジーザス・エクスペリエンスによる共演盤。
ムラトゥ・アスタトゥケは「エチオ・ジャズ」の生みの親と言われている人。
エチオ・ジャズとはジャズとラテンとエチオピア伝統音楽を融合させたもの(以上、ウィキより)。
ブラック・ジーザス・エクスペリエンスはオーストラリアのエチオ・ジャズ・バンド。
こちらはジャズとファンクとヒップホップとエチオピア伝統音楽を融合させてプレイしているとのこと(以上、ウィキより)。
要するにウィキに頼る程度の知識しかもっていない一人と一組の共演盤なのだ(汗)。
しかも「これ、ジャズじゃね?」と言われたら「はい、そうかもですね……それで?」と答えるしかない、という台風の中で高層ビルに架けられた足場の上でつま先立ちしているくらいに不安定なままに「ええい、これエスニックだもんね」と開き直っているのである。
いいじゃんね、どうせ僕の自己満足チャートなんだから。
とまぁ、脆弱な釈明のままに書き進めているけれど、音の方はもう自信をもって「大好きだもんね」と言える。
ちょっと呪術的な所もあるし、妖艶でもあるし、官能的でもある。
外にドバーっとパワーを放出するというよりは、どちらかというと内に内にエネルギーをためていく、といったベクトル。
このベクトルにクスリが絡むとスライの「暴動」みたいになっちゃうのかも。

2位:Gnawa Electric Laune / Rabii Harnoune, V.B.Kuhl

モロッコの伝統音楽であるグナーワの担い手Rabii Harnouneとドイツ人プロデューサーV.B.Kuhlによる共演盤(また共演盤かよ)。
グナ−ワというとハッサン・ハクムーンという大スターを思い出すのだけれど、Rabii Harnouneはハッサンよりは多少熱量は少なめな印象(ハッサンが熱すぎるのかも)。
モロッコの伝統楽器であるゲンブリをブンブンうならせながら歌うところは似ているけど、V.B.Kuhlが絡んでいるので、かなりエレクトリック化というかモダンな印象がある。
そんなモロッコの土着的な音とドイツのモダンな音が上手い具合にミックスされていて聴いているとホットにもなれるしクールにもなれるという僕にとっては一粒で二度美味しいグリコ的な音楽。

3位:Curandero / Orkesta Mendoza

アメリカはアリゾナ州トゥーソンを拠点とするバンド。
「ハイブリッド・モダン・ルーツ・ミュージック・バンド」なんて呼称があるのだけれど、まぁ様々なラテン音楽をやっているってところだろうか。
クンビアあり、メレンゲあり、チャチャチャあり、マンボあり、チカーノあり、とこの辺りの音楽をミキサーにかけて、一見能天気風なおじさんたちが「ほらよ」とビールジョッキに目いっぱい注いできて、飲んでみたら「あららら、なにこれ美味!」となった、って感じ。

ということで以上が2020年ベスト・アルバム:ワールド・ミュージックTOP3でした。
他に最後まで迷ったのがAmmar 808、Oumou Sangare、Transglobal Underground、Ceylan Ertemなどなど。




4 16

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する