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2020年01月13日20:56

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2019年ベスト・アルバム:アーカイヴ・編集物

今回は2019年ベスト・アルバム:アーカイヴ・編集物を。
昨年リリースされた編集盤、初庫出し音源、アニバーサリー企画物などから選出。

このジャンルはトップ5。
何故なら10枚も選出が出来なかったから。
無理やりほじくり出してくればトップ10も可能だったのだけれど、そんなの意味ないしね。
プリンスやフランク・ザッパを複数枚選出してもよかったのだけれど、「1アーティスト1枚にしよう」と自主規制を敷いたので、それに従った。
Mark Stewart や Henry Cow も迷ったけれど、「年間ベスト」には至っていなかった。
あくまでも僕の中で、ということですが。

今回はヘタッピィなロック評論家気取りで文章を書いてみました。


1位:Come On Let's Go! - Power Pop Gems from the 70s & 80s/Various Artists

ちょっとシャウトしたくらいではへこたれない喉、躍動感あふれるビートを叩き続ける体力と根性、技術的にはギターのコードを二つか三つ。
抑えきれないロックへの初期衝動には、これだけで充分だった時代が確実にあった。
充分だった時代? いやいや今でもこれだけで充分だと思える瞬間は確実にある。
オープニングは「The Paley Brothers」と「Ramones」による「Ritchie Valens」のカヴァー「Come On Let's Go!」。
残念ながらジョーイは不参加だったようだけれど、これ以上にこのアルバムの幕開けにふさわしい曲はない。

2位:Abbey Road (Anniversary Edition - Super Deluxe)/The Beatles

え? 1位じゃないの?
勿論1位でも問題ないし、圏外でも納得されたであろう1枚。
この手のアーカイヴって賛否が分かれるだろうし、賛にしても否にしてもそれぞれの「思い入れ」には、それなりの説得力はあると思っている。
僕個人としてはペッパー軍曹や白いアルバムよりも聴いた回数は少なかった。
このトップ5を選出し、日記に掲載する本当に直前になって1位と2位が入れ替わった。
それは初期衝動に溢れた勢いある作品と、自意識に目覚めたプロの作品のどちらを選ぶか、だったのだと思う。
今回は「初期衝動」が「プロの仕事」を土俵際で見事にうっちゃった。
だたそれだけのことだし、それによってこのアーカイヴにケチをつけている訳でもない。
横綱だって勝ちっぱなしじゃいられない。

3位:Zappa In New York (40th Anniversary)/Frank Zappa

ザッパの死後、一体何枚の作品がリリースされたのか、不正確ながらもざっと調べてみた。
昨年末にリリースされた「Hot Rats(50th Anniversary Edition)で実に51枚目!
ザッパ・ファンとしてはこうしてボリュームタップリのアーカイヴ(ちなみにこの「Zappa In New York」は5枚組)の連発は嬉しいのだけれど、時々「ちょっともういいんじゃないかなぁ」と思ってしまうのも正直なところ。
それでもやはり、アーカイヴのリリースがアナウンスされれば、胸が躍るし、買ってしまうのは悲しい性か。

4位:1999(Super Deluxe Edition)/Prince

プリンスは死後に一体何枚の作品がリリースされたのだろう。
最近出版された「プリンス・ファミリー大全」によれば15枚。
死後約3年間でこの枚数は多いのか少ないのか。
この「1999(Super Deluxe Edition)」はその15枚目にあたり、僕にとっては今のところ一番嬉しかったアーカイヴのリリース。
でも本当に聴きたいのは「Parade」や「Sign 'O' the Times」辺りの未発表曲。

5位:大馬呆展/BAHO

BAHOにも「石田長生」という故人がいる。
ただしザッパやプリンスほどに死後のリリースはない。
というか、僕が調べた限りではこの「大馬呆展」が初めて。
勿論、BAHO=石田長生ではないのだけれど。
この「大馬呆展」、5枚組であり量も質も充実している。
これ以上のアーカイヴはもうリリースされないのではないだろうか。
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