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2019年12月28日13:30

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大馬呆展

BAHOの「大馬呆展」を聴いた。
BAHOとは竹中尚人(Char)と石田長生によるアコギ・デュオ。
東京の馬鹿(竹中尚人)と大阪の阿呆(石田長生)なので「馬呆」=「BAHO」となった。
デビューは1989年リリースのCharのアルバム「BLACK SHOES」の表題曲。
翌1990年にはBAHO名義でミニ・アルバム「PINK&BLUE」をリリースしている。
竹中尚人自身は1973年にSmoky Medicine結成後、1976年にソロとしてデビュー、一時はアイドル的な人気を誇っていた。
石田長生は1974年に大塚まさじのレコーディングに参加後、ソー・バッド・レビューを結成。1980年にはSmoky Medicineのヴォーカルだった金子マリらとVoice&Rhythmを結成している。
また1995年にはソウル・フラワー・モノノケ・サミットと一緒に被災地である神戸で慰問演奏をしている。
残念ながら2015年7月8日に亡くなっている。
享年62歳。

とまぁ、そんな強者ギタリスト二人によるアコギ・デュオの、これは1991年〜1993年、及び2009年に行われたラスト・ツアーからの演奏を集めた5枚組。
家紋料、金子マリ、桑名晴子、勇歌団の木村充揮、そして忌野清志郎らをゲストに迎えた楽曲も収録されている。
この家紋料(かもんりょう)という人、実は知らなかったのだけれど、かなり面白いし実力も充分。
ちょっと長めのトークなのだけれど、殆どロック漫談、あるいはロック漫才になっていて、始終ニヤニヤしながら聴くことができる。
このように、演奏だけでなく、チャキチャキ江戸っ子とコテコテ浪速っ子の掛け合いも面白く、楽しいステージが想像できる。

とにかく聴いていて思うのは「ギター抱えてみんなで演奏するのって本当に楽しいんだよね」ってこと。
東京の馬鹿も大阪の阿呆も、ギター演奏に関してはもう申し分ないテクニックを持っているのだけれど、それよりもなによりも、とにかくギターが、演奏が、ロックが、音楽が、ついでに言えば人を笑わせることが、人を幸せにすることが、本当に本当に好きなんだなぁ、ってことがひしひしと伝わってくる。

CD5枚(プラス特典として1曲のみの収録だけれどCD-Rが1枚付いてきた)、全57曲(プラス1曲)、スウィング感溢れる演奏も、ブルージーな演奏も、ムーディな演奏も、ロックも歌謡曲もソウルも演歌も浪花節も唱歌も揃っている楽曲群、あっという間に聴き終えてしまった。

石田長生は今頃、天国でギター弾いて清志郎とセッションしているかもなぁ……。

BAHO'S BOOGIE/BAHO
*オリジナルはジェフ・ベックの「Jeff's Boogie」

3弦ベンチャーズ/BAHO

Smoky/BAHO

Baho Be Good/BAHO

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