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2019年12月18日09:52

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空耳かもしれない

SAKA-SAMAの「空耳かもしれない」を聴いた。
SAKA-SAMAとは寿々木ここねとサポートメンバーの朝倉みずほによる二人組アイドル。

あれ、二人組?
むむぅ、僕がSAKA-SAMAに注目し始めた時は確か7人いたはずなのに……。
何故か僕が注目をし始めたアイドルってその後にメンバーの卒業だの交代だのが発生するケースが多いような気がする。
勿論、そんなのは自意識過剰男の思い込みにしか過ぎないのだけれど、やはりちょっと淋しいぞ。
今回の「空耳かもしれない」のジャケットには、二人の女の子がちょっと虚ろに映っているだけだし、色合いもどことなくくすんで見えてしまう。
つい1年程前にリリースされた「寿司でぃ・ないと・ふぃーばー!!」には元気いっぱいの7人の女の子がピースしたり、カンフー風ポーズを取ったりして楽しそうだったのに。

まぁ、それはそれとして。

サポートメンバーの朝倉みずほは、元BELLRING少女ハートやTHE 夏の魔物(麻宮みずほ名義)のメンバー。
BELLRING少女ハートはゆるめるモ!経由で知っていたし、今最も注目しているグーグールルの柳沢あやのも元BELLRING少女ハート出身。
またTHE 夏の魔物にはサクライケンタが初めてプロデュースしたアイドル「いずこねこ」も参加していた(泉茉里名義)。
元BiSのメンバーも色々と飛び散っているのをみると、アイドル界って広いようで結構狭いのか?
イギリスのプログレ界みたいにあちらこちらで離合集散しているようにも思える(そうでもないか)。

まぁ、それもそれとして。

過去のSAKA-SAMAの楽曲をまだきちんと聴きこんでいる訳ではないので、比較は出来ないけれど、今回の「空耳かもしれない」はスーっと引っかかりなく流れていってしまうようなスムーズな楽曲のようでいて、かなり耳に印象深く残る楽曲になっている。
地味、というよりも、落ち着いた雰囲気の「シティ・ポップ」みたいな感じといえばいいのか。
僕はあまり「シティ・ポップ」と言われている楽曲はあまり好きではないのだけれど、この楽曲はなんかすごくいいなぁ、と思える(「シティ・ポップ」と表現するのが誤りかも知れない)。

カップリングの「わたしたちの地図」はもう少し派手。
ドラムンベースの手法を散りばめたEDMっぽい楽曲といえばいいのか。
「空耳かもしれない」が淡いセピア色がかった感じだとすれば、こちらは原色に近い煌びやかな色の集合体といったところかも知れない。
ただ例えば大森靖子にあるようなド派手な煌びやかとはちょっと違うけれど。

もう一つのカップリング「おやすみジュディ」は京都のサイケデリック・ドリーム・ポップ・ユニットEmerald Fourのカヴァーとのこと(むむぅ、Emerald Fourって知らない……)。
実はこの「おやすみジュディ」が最も気に入った楽曲。
淡いシャボン玉の中に迷い込んでしまったかのような浮遊感漂うドリームポップ、といったところか。
ラストでファズを効かせたギター・フィードバックが唸るあたりはシューゲイザー風でもある。

このSAKA-SAMA、実は名前を読み間違えたことで注目し始めたグループ。
最初「SAKA-SAMA」を「SAKA-SIMA」、つまりフランスの作家ユイスマンス作で、澁澤龍彦が翻訳した小説「さかしま」をグループ名にしているのか! と勘違いしたのだ。
直ぐにその勘違いに気が付いたのだけれど、音をチェックしてみて「あらら、いいじゃん」となった次第。
これから先、きちんと継続した活動をしていくのかとても気になっている。

おやすみジュディ/SAKA-SAMA

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