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2019年12月04日09:13

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Hyperspace

Beckの「Hyperspace」を聴いた。
最初に聴いた時は今ひとつピンとこなかったのだけれど、何度か聴いているうちに「いいなぁ、これ」と思えてきた。
僕の場合、Beckって大抵が一度聴いただけではピンとこないので、いつものことだな、と思っている。
今回、ジャケットにはカタカナで「ハイパースペース」と印字されている。
輸入盤のジャケットも同じなので、日本語が読めない人にとっては「?」かも知れない。

解説とかを読むとファレル・ウィリアムスが7曲で共同プロデュースとある。
なんかすごい人らしいのだが、いかんせん、最近の情勢には疎いので「ファレル? 誰?」なのだ。
他にもゲスト・ミュージシャンがかなり多いのだけれど、きちんとわかったのはコールド・プレイの人だけ。
ありがたみも何もあったもんじゃない(汗)。

それはそれとして。

解説でも触れていたけれど、ミニマリズム的志向は確かに強そうな音になっている。
音がスカスカ、ということじゃなくて、必要最低限で効果的に表現していこう、という姿勢になるのかな。
元々Beckってアメリカ人らしい、大らかで「オラオラオラァ!」的な解放感よりも、チマチマと箱庭規模のジオラマを制作しています! って印象が僕には強い。
ラップやらブルースやらラテンやらヒップ・ホップやらボサノバやらアヴァンギャルドやらをあれこれと配置して、一つのBeck的ジオラマを展示しました、ってことろだろうか。

全体的に深いリヴァーブが掛った、ちょっと淡い感じの全体像に、ファレル的(なのだそうだ)つんのめりリズムが印象に残るのだけれど、その中をBeckの幽玄的なアコギが絡むと、不思議な音空間が広がってくる。
僕的絶品楽曲はシングルになった2曲「Uneventful Days」「Saw Lightning」に、まさに僕のBeck像のひとつにぴったりの「Stratosphere」、そしてラストを飾る「Everlasting Nothing」あたり。
ボーナス・トラックの「Saw Lightning(Free Style」もブルージーでこれまた絶品。
個人的には前作の「Colors」よりもこちらの方が好きです。

ちなみに、ボゥーっとBeckのことを考えていたら、なんとなくTodd Rundgrenと被ってきた。
僕の中ではこの二人、結構似ている存在なんだけど、どうなんだろう……。

Uneventful Days/Beck

Saw Lightning/Beck

Saw Lightning(Free Style)/Beck

Stratosphere/Beck

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