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日記一覧

「天真療法」案内128
2019年06月30日08:41

前回、春充が引用した3つの道教の文章を見てきました。それらはどれも、道教独特の呼吸法いわゆる吐納法と呼ばれるものでした。次に春充が引用する文章は、以下のようなものです。「人は氣中にあり。氣は人中に在り。天地万物、氣を須(もとめ)て以(もって

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「天真療法」案内127
2019年06月29日09:53

前回は、春充が坐禅とヨーガの坐相を比較しているのを見てきました。今回は、その次に春充が触れている次の文を見ていきます。「吹呴呼吸、故を吐き、新を入る」(荘子)(強圧微動術 P.314)これは、中国道教の古典『荘子』第十五刻意編に出てくる言

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「天真療法」案内126
2019年06月28日08:43

今回より著作『強圧微動術』の中で春充が、「呼吸と丹田」と名付けた章を読み進め、どのようにそれらを理解し取り入れてきたのかを見ていきたいと思います。この章の始めに春充は、興味深いことに坐禅とヨーガを比較しています。この頃最も関心を持ったからだ

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「天真療法」案内125
2019年06月27日07:10

前回までで、「強圧微動術(自療力誘導術)」の原理と、それがいわゆる霊術とどう違うのかを見てきました。そこで春充は、当時の日本の霊術家達が取り入れたメスメルの“動物磁気”のような概念を安易に用いず、心理学、生理学などを駆使し徹底して合理的な技

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「天真療法」案内124
2019年06月26日07:01

前回、春充は霊術家達の技法と混同されることを嫌い、「強圧微動術」を発表することを8年間控えたことを見てきました。実は、春充の身近にこの霊術を行う人物がいました。彼の名は森田義郎(生没年不明)、行った霊術は「調精術」と呼ばれ典型的な手かざし療

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「天真療法」案内123
2019年06月25日05:42

前回、「強圧微動術(自療力誘導術)」は、いわゆる“動物磁気”や“氣”のような概念を排し徹頭徹尾、合理的、生理学的、心理学的な方法であることを見てきました。実は、「強圧微動術」の前身である「自療力誘導術」を考案してから約8年もの間、春充はこれ

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「天真療法」案内122
2019年06月24日07:22

前回より春充が「強圧微動術(自療力誘導術)」を考案した道筋を辿っています。そして、「自療力」を誘発するために、“暗示”により精神を安定させ、「強圧微動術」によって身体を安静にするという発想を得たところまでたどりました。この発想に引き続き、春

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「天真療法」案内121
2019年06月24日07:20

前回までで、春充が考案した「強圧微動術(自療力誘導術)」は、“暗示”“精神感応”により“自療力”を発動させるのがその目的であり、一見“力”、“エネルギー”、“氣”のようなものが施術者より被術者に注ぎ込んでいるように思えますがそうではないこと

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「天真療法」案内120
2019年06月22日07:24

前回は、春充が“暗示”“精神感応”により“自療力”を発動させるのが「強圧微動術(自療力誘導術)」の目的であると解説している部分を見、当時の最新の心理学理論であったフロイドの「精神分析学」なども参考にしていることを見てきました。春充は、この“

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「天真療法」案内119
2019年06月21日06:55

前回は、「自療力誘導術(強圧微動術)」を行う際、なにか力(エネルギーでも氣としてもよい)のようなものが、相手に物質的に流れ込むと考えるのは誤りで幼稚な見解である。と言っている部分を見てきました。今回は、これを掘り下げます。春充は、著作『強圧

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「天真療法」案内118
2019年06月20日07:29

前回は、「天真療法」、「自己療養」の原点となった『天然生活法』を見てきました。そして、春充が最も影響を受けたと思われる部分が、肉体と精神の関係を述べた部分であり、著書『強圧微動術』にそのままの例え話が引用されていることも見てきました。この『

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「天真療法」案内117
2019年06月19日09:11

前回は、「自己療養」の原点になったと思われる『ハスケル氏 断食諸病新療法』を見てきました。今回も、「自己療養」、「天真療法」の原点となったと思われる書籍を見ていきます。前回の『ハスケル氏 断食諸病新療法』では、その治療法を別名「天然療法」と

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「天真療法」案内116
2019年06月18日08:19

前回より、「自己療養」に大きな影響を与えたと思われるチャーレス・シー・ハスケル著『ハスケル氏 断食諸病新療法』(大学館 明治36年発行)を見ています。著者ハスケルが見出したDr. デュウイーは、真の食欲が出るまで断食をさせることにより病気を治す医

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「天真療法」案内115
2019年06月17日07:13

前回までで、春充の初期の著作に見出せる「天真療法」の原点「自己療養」の概要を見てきました。さて、この「自己療養」ですが、全く何もない所から生まれた訳ではありません。そのヒントとなった先人の知恵と実践があります。これは、春充が編み出した「強健

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「天真療法」案内114
2019年06月16日14:00

今回は、「純自然体休養姿勢」の効果をさらに引き出す方法を見ていきます。その方法を春充は、次のように解説します。純自然体にあって、静の呼吸をして居(い)る被術者の心身を、更に静の静に導いて、其(そ)の『静』の中に、新しく『力』の発生を促す為に

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「天真療法」案内113
2019年06月15日20:20

前回に引き続き、「純自然体休養姿勢」にプラスして「安静」を助長させる方法を見ていきます。足熱。=湯にひたしたる手拭にて、足(踝から下だけにて充分なり)を温む。(強い身体を造る法には、「膝から下にて充分なり」とあり)食養。=消化し易(やす)き

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「天真療法」案内112
2019年06月14日07:12

前回は、「純自然体休養姿勢」が初めて登場した部分を見てきました。それは「安静法の極致」、「自療力を引き出す姿勢」という治療法の一技法として登場しました。「強健術」の一部として採用されるのはさらに後のことになります。今回は、この初登場した「純

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「天真療法」案内111
2019年06月13日21:01

前回より『天真療法』の原型である『自己療養』を見ています。初期の頃から人為を排して「自然の真」に従う態度が現れていることを見てきました。また、『天真療法』では人為を排すると言っても、完全に「薬物」を否定しているわけではないことはこれまで見て

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「天真療法」案内110
2019年06月13日20:54

前回は、「天真療法」の三大要素「食養」、「安静」、「排泄」の発想がすでに著作『天真療法』の23年前に発行された『心身強健術』(大正3年発行)に見られることを見てきました。春充は、この『心身強健術』で以上のような考察をしているばかりではなく、著

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「天真療法」案内109
2019年06月11日11:01

前回は、「呼吸法」と真の食欲がでるまでの断食(節食)で、慢性病が治るとした春充の言葉を見てきましたが、今回はそれをさらに掘り下げて述べている部分を見て行きます。春充がこの発想を得たのは、自身が考案した「強健術」を行って健康体になった結果、自

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「天真療法」案内108
2019年06月10日07:31

今回も、「天真療法」の原点を著作『天真療法』以前に発表された著作類より見ていきたいと思います。「強健術」の運動法の中で、最も「天真療法」に近いというか、鍛錬より健康維持的な発想から出来ているものがあります。それは「呼吸法」です。「強健術」で

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「天真療法」案内107
2019年06月09日06:42

前回は、春充が強健術考案の際に設定した「運動に対する5つの要求」の一つ「運動の積極性」が、「天真療法」の「生命の積極性」=「自然療能」の原点であることを見てきました。今回も「運動に対する5つの要求」中の一つが「天真療法」の原点である点を見てい

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「天真療法」案内106
2019年06月08日04:51

前回までで、「天真療法」の原理、5段階の安静法、治療例を見てきました。これで、ほぼ「天真療法」の概要を述べてきたことになります。そこで今回より、この「天真療法」の原点を見て行きたいと思います。「天真療法」の大まかな姿を知った上で、原典に立ち

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「天真療法」案内105
2019年06月07日06:36

前回は、増田智万雄が3歳になる我が子を「天真療法」を駆使して治療した例をみました。増田が春充に会ったのは大正5年頃だと前回述べましたが、その時増田は結核を患っていたそうです。その結核を治したい一心で春充のもとを訪れたのですが、あっさりと玄関払

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「天真療法」案内104
2019年06月06日04:45

前回は、著作『生は死より強し』の中に出てくる「天真療法」によって病気が完治した2例を見てきました。この『生は死より強し』は、瀕死の子供を「天真療法」によって救われた谷村金一と春充の共著でした。春充の関係者の中には、この谷村のように家族を「天

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「天真療法」案内103
2019年06月05日07:07

前回より、対島村の村長堂森実蔵のケースを見ています。瀕死の村長に対し春充は笑い飛ばし「死ぬもよかろう」と言って、厳密な「天真療法」をアドバイスします。家に帰って夕食時に、家族にこのことを話すと養母はたちまち顔をしかめて、「それは、飛んでもな

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「天真療法」案内102
2019年06月04日06:51

今回は、春充が住んでいる対島村の村長堂森実蔵のケースを見ていきます。春充は訪れた八幡野小学校の校長より、村長が危篤になり医師が家族を枕元に呼び寄せているとの話を聞き、「よし、助けてやろう」と決意し、早速見舞いに行きます。行くと妻をはじめ子供

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「天真療法」案内101
2019年06月03日05:11

前回は、横浜大病院長の父親が「天真療法」によって、脳溢血から完全に回復するまでを見てきました。春充が、「天真療法」で病人を治した例は主に著書『天真療法』(昭和11年)、『国民医術天真法』(昭和12年)、『生は死より強し』(昭和15年)の三冊に出て

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「天真療法」案内100
2019年06月02日05:24

前回見ましたように、横浜の大病院長の父親は「天真療法」を厳格に守ることにより、半年ほどで脳溢血と神経痛を抑えるために打ったモルヒネによる中毒から回復し、脳溢血発症よりほぼ1年半で外を散歩するほどに回復しました。それからさらに1年ほどたった初夏

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「天真療法」99
2019年06月01日06:16

前回は、横浜某大病院長の父親が脳溢血になりましたが、「天真療法」のアドバイスを忠実に守ったため2ヶ月後の5月始めには立って外を歩くまでに快復したケースを見てきました。ところが、6月に入ってから厳正な養生法を怠ったため、両腕が持病の神経痛となり

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