今回は、「新式椅子運動法」の「第三運動法(肩)」と「第四運動法(胸)」を見ていきます。「第三運動法(肩)」イ、両肘を卓上につき。ロ、掌が下に向く様にして十指を組合す。ハ、肩に力を入れて左右交互に引ッ張り合う様にす。ニ、呼吸の調和を忘るべから
今回は、「新式椅子運動法」の「第二運動法(上腕)」を見ていきます。基本的にこの型は「強健術」の「第二練修法の甲(上膊二頭筋)」の型の応用ですが、「椅子運動法」で初めて登場して新たな要素が加わっているのが特徴です。イ、右肘を卓上につき、上膊二
今回より、『心身強健術』に発表された「新式椅子運動法」の具体的なやり方について見ていきます。まず、春充は「注意事項」について次のように触れています。準備とては何もない。普通の椅子に腰かけて、事務を執(と)って居(い)る、其(そ)のままでよい
今回より、『心身強健術』に初めて発表された「新式椅子運動法」を見ていきます。この運動法について春充は次のように解説します。○椅子運動法とは?一、事務を執りながら、椅子に腰かけたまま各部より、全身に及ぶ運動法なり。一、腹力基礎の坐式体育法なり
前回までで、『心身強健術』に発表された「強健術」はすべて見てきました。ここで発表された「強健術」の特徴は、脚の「踏み込み」、「踏みつけ」及び「利動力」という技法が導入されたことです。これらの技法を導入したことにより、「強健術」は、脚を大きく
今回は、「第十練修法 (腓腸筋)」を見ていきます。今回も、やり方そのものは以前に見たものとそれほど変化はないので写真は省略します。イ、柱の一尺ばかり前に直立す。自然体。静の極。ロ、拇指を前の平に、四指を横の平にして、両手を寛(ゆる)く、柱に
今回は、「第九練修法 (上脚二頭筋)」を見ていきます。この型のやり方は、以前のやり方と基本的にそれほど変わりません。そこで、写真は省略します。イ、 無邪気に直立。これまで見て来た他の型同様、本運動に入る前は「自然本体」で立ちます。ロ、 両腕を
今回は、「第八練修法 (上脚四頭筋)」の(備考)を見ていきます。備考 跳躍の際は腹の外(ほか)、何れの筋肉をも、緊張せしむることなく、身体が地に落ちたる時、上体を真直ぐにし、腰を下ろして爪立てば上脚二頭筋は自(おのずか)ら極度の緊張をなすべ
今回は、『心身強健術』に発表された「第八練修法 (上脚四頭筋)」を見ていきます。この型も、『心身強健術』から新たに導入された「利動力」を応用して動きがダイナミックに変化した型です。イ、自然本体を執りて、寛(ゆるや)かに直立。ロ、視線を定む。
今回も、「第七練修法 (腹直筋)」の(備考)を見ていきます。備考 一方を正面と仮定すれば、体を真横に置きて其(そ)れと直角をなす様になし、左脚を引きて、体を正面になしたる場合には、右足爪先と正面とは直角をなし、右足爪先と左足爪先は直角をなす
今回は、「第七練修法 (腹直筋)」別名「気合発声強壮法」を見ていきます。この型は前著『腹力体育法』では、「第十練習法 (聲)」として発表されたものの発展形です。『腹力体育法』では、この「気合」を発声することに重点が置かれていましたが、今回は
今回は、「第六練修法 (広背筋)」の備考を見ていきます。備考 本運動の目的は、体格の均整を謀(はか)るにあれども、殊(こと)に後背筋の発達を促すべし。是(こ)れ即(すなわ)ちウィーンブルフの椅子運動法に得たるものなれども、彼にありては、腕を
今回は、「第六練修法 (広背筋)」を見ていきます。この型は『実験 簡易強健術』、『心身強健術』に発表されたものと形的にはそれほど変わりませんが、『心身強健術』から新たに加味された重要な要素はやはり導入されています。イ、両腕を伸張して、俯伏し
今回は、『心身強健術』の「第五練修法 (大胸筋)」の型を見ていきます。この型は、『心身強健術』に初めて登場したものでこれ以前の第一作目『実験 簡易強健術』にも第二作目の『腹力体育法』にもありません。この理由については、次回(備考)に触れてい
今回は、「第四練修法 頚部筋肉」の(備考)を見ていきます。備考 本運動法は(Machdden. The Virile powers of Superb manhood)マチャデンの座式運動法中の 一節にヒントを得てこれにSandowの腹筋運動法、及び柔道の型を参酌し、更に予が独特の法則を加味
今回は『心身強健術』の「第四練修法 頚部筋肉」を見ていきます。この型は基本的に『実験 簡易強健術』、『腹力体育法』で紹介されたやり方と変わりません。そこで写真は省略しますが、主に解説がどのように変化したのかに注目して見ていきたいと思います。
今回は、「第三練修法 (三角筋)」の(備考)を見ていきます。備考 此(こ)の運動法の型の或(あ)る箇所は、Gimnastikmit den Handtuch中の一方法に得る所ありたり。(心身強健術 P.149)ここに出てくる「Gimnastikmit den Handtuch」とは、春充が読破
今回より、『心身強健術』に発表された「第三練修法 (三角筋)」を見ていきます。この運動法も、これまでのやり方から大きくスタイルを変えた「強健術」の一つです。イ、自然本体の姿勢を執(と)りて、直立。ロ、拳を作り、両腕を寛(ゆる)く垂下す。(以
今回も、引き続き「第二練修法乙に於ける足の動き方」の解説を読んでいきます。なお、図は解説文を読む際に参照できるように、今回も前回と同じものを掲載します。左右の足はAB,CDの平行線内にあり。其の中心線を結びつけたるMNWVは直角をなして交わる。右足
今回より、『心身強健術』の「余録」に解説される「第二練修法の乙 (上膊三頭筋)」の型の(備考)を見ていきます。第二練修法乙に於ける足の動き方図中X点より力学的の関係起こり生理・解剖的の働となる○至誠、衷にあれば、為(な)す所、行う所、誠なら
前回は「第二練修法の乙 (上膊三頭筋)」の型の(備考)を見てきました。実は、この「第二練修法の乙 ‘上膊三等筋」の型には、別の注釈があります。『心身強健術』の「余録」と題した雑文集の中で、他の記事よりも小さな活字で記されていますので、ほとん
今回は、「第二練修法の乙 (上膊三頭筋)」の(備考)を見ていきます。備考 体を廻して、右腕を曲げたる時、上体の重みが右上腕にかかるが如(ごと)くなし、左掌は右拳をつかみて肩に押しつけ、以(も)って上膊三頭筋の緊張を援(たす)けしむ。(心身強
今回は、8月13日のブログで問題となった、「プロフェッサー・フリンの『The vital Center physical course』」の詳細が判明しましたので、報告します。これは、「腹胸肩式内蔵操練法」の備考を見た時に問題となったものでその備考は次のようなものでした。備
今回は、「第二練修法の乙(上膊三頭筋)」を見ていきます。この型も、「第二練修法の甲(上腕二頭筋)」の型とともに大きく変化した型の一つです。やはり、脚の「踏み込み」、「踏みつけ」を取り入れることにより、それまでは直立して腕を上げているだけだっ
今回も、「第二練修法の甲 (上腕二頭筋)」の(備考)を見ていきます。備考 拳は正しく肩の前方に附ける様にせよ。(心身強健術 P.144)備考 予が多数運動家の諸説に反して、速度を遠慮なく、体育上に応用する事に就(つ)いては、尚(なお)多少の疑惑
今回は、「第二練修法の甲 (上膊二頭筋)」の(備考)を見ていきます。備考 脚を踏み附けて、拳を急激にあげ、上膊二頭筋及下腹に緊張を与える時目的以外の筋肉まで、固張せしめぬ様注意し、極めて軽く、自然に楽に円転闊達(えんてんかったつ)の趣を失う
今回は、『心身強健術』に紹介された「第二練修法の甲 (上膊二頭筋)」を見ていきます。この型は、第1作『実験 簡易強健術』、『腹力体育法』の型から大きく変化した型の一つです。前2作では、自然体で立ったまま、腕を肩の方向へ持ち上げ力こぶに力を入れ