mixiユーザー(id:1107882)

2020年02月10日09:51

86 view

「強健術」案内158

今回は、『独特なる胃腸の強健法』に登場する「上体起倒法」と「両脚挙上法」を見ていきます。この二つの運動法は、『独特なる胃腸の強健法』だけに登場する極めてユニークなものです。

上体起倒法

イ、坐し、両脚を抛げ出して揃える。膝をピインと伸ばし、両足爪先を立てる。
ロ、両膝は伸ばし、両手は握って、両足爪先の上へ置く。
ハ、両腕を伸ばしたまま、頭上に上げながら、上体を後ろに倒して、仰臥の姿勢を執る。姿勢は真直ぐ。
二、倒れながら、息は穏やかに吸い込む。
ホ、両拳は頭上で、拇指と仲指との方を、合はせ確り着ける。
ヘ、呼吸停止。三秒間。
ト、息を吐きながら、両腕を伸ばしたままで、上体を起こし、
チ、両拳は、両足爪先の上に置く。
リ、其の時、腹へ、ウンと、力を込める。力を抜いては何にもならない。
ヌ、力を込めたまま、呼吸停止、三秒間。
ル、回数五回。
オ、特に腸を、強くする。
(独特なる 胃腸の強健法 P.357〜358)

両脚挙上法

イ、仰臥し、両手五指を組み合わせ、頭後に当てる。
ロ、体を真直ぐに伸ばし、両脚を揃える。踵と踵とを着け、両足爪先を寝せる。
ハ、腰を十分に反る。
ニ、踵を突き出し、爪先を立て、
ホ、息を吸い込みながら、グーイと、真直ぐに、両足を上げる。
ヘ、呼吸停止、三秒間。
ト、両足爪先を立て、腹へウンと、力を込め、
チ、僅かに、力強く、息を吐きだしながら、静かに、静かに、両脚を下ろす。
リ、息は、脚を下ろす途中で、一二度吸いこんで、補足する。
ヌ、下しきった処で、更に息を吸って、直ぐ吐き出す。而して、
ル、呼吸停止、三秒間。
オ、更に次回の練修を続ける。
ワ、五回。
カ、胃と腸とが、強くなる。
(独特なる 胃腸の強健法 P.358〜359)

どちらも一見いわゆる「腹筋運動」のように見えますが、その目的とする所は全く違います。これらの運動法に共通しているのは、腹に力を入れる際に「息を吐き出している」ことです。これは、これまで見てきました「正中心養生法」や「斜腹筋鍛錬術」などと同様の方法です。特に「上体起倒法」は、息を吸う時に身体を伸び上がらせ、息を吐き出すと同時に身体を起こして身体を縮めます。この動きは、これまでに見て来た「腰」と「腹」交互に力を入れ「腹力」を形成していた「斜腹筋鍛錬術」と同じ発想です。また、これまで見てきました「腹式呼吸法」の呼吸に合わせて脚の動きを加味した運動法と見なすことも出来ると思います。

さらに「両脚挙上法」は、処女作『実験 簡易強健術』、第二作『腹力体育法』に解説されている「第八練修法」とほぼ同じ運動法であり、それを胃腸の健康法としてアレンジしたものと言えるでしょう。また、春充自身が虚弱だった頃この自ら創案した方法によって「内臓の壮健」を得た経験が根底にあるとも考えられます。

(写真は、「上体起倒法」と「両脚挙上法」を行う春充)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する