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2020年01月15日11:33

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「強健術」案内132

今回は、『体格改造法』に発表される「上脚四頭筋鍛錬術」を見ていきます。

上脚四頭筋鍛錬術
◎氣合(殊に腹力)を以て股の上部の筋肉を鍛える法
(イ)自然本体を執って、寛かに直立。
(ロ)視線を定め、精神を落ち着けます。
(ハ)両腕は力を抜いて垂下し、手は拳を作ります。(以上運動前の姿勢)
(ニ)一ニと自然のままに、体を前方に運び、三歩目に両足両股を揃えて遽かに腰を下ろし、全身の重みがアキレス腱から両足爪先に落ちる様に致します。両足は爪先立って居ります。(以上準備姿勢)
(ホ)腰を下ろしたら直に、両掌でペタリと床を叩き、脚に力を入れて腹筋を緊張させ、其の途端咄嗟の勢いを利用して跳ね上がります。
(ヘ)体が空間にある時は、脚を縮め爪先を揃えて下げ、両腕は力を抜いて前方に出して居ります。腹の外何処へも力を入れず、フワリとして居ります。
(ト)地に落ちて来たら両股を揃え、爪先に力を入れて、上脚四頭筋に大緊張を与え、其の勢いで再び跳躍致します。
(チ)前方に伸ばした両腕ばかりに、瞬間の力を与えて空間を打ち、三回跳躍を連続して起立したならば、乳の高さの前方にブラリと伸ばした腕を下ろして膝を打ちます。
(リ)それから自然体にかえり、スッカリ力を抜きます。
(ヌ)回数は三。(体格改造法 P.163〜164)

『氣合を込めて跳躍する時は、猛虎、巨巌より飛躍する』の勢いあるべし。(体格改造法 P.203)

この型は、前々著『心身強健術』に発表した型とほとんど変わりません。ただ、『心身強健術』の時には、鍛錬の名前は「第八練修法(上脚四頭筋)」となっているにもかかわらず、説明文の鍛える筋肉が「上脚二頭筋」となっていて、やや混乱が残っていましたが、今回は、「上脚四頭筋」で統一されています。また、以下の(備考)は、『心身強健術』の(備考)と全く同じですので内容を詳しくお知りになりたい方は、9月8日、9日掲載分を参照して下さい。

跳躍の際は腹の外、何れの筋肉をも、緊張せしむることなく、身体が地に落ちたる時、上体を真直ぐにし、腰を下ろして爪立てば上脚四頭筋は自ら極度の緊張をなすべし。これはヒントをルシファーに得たるものにしてその型はサンドウの上脚四頭筋の運動に、速度と、利動力とを応用したものなり。而して一面、動作の敏活の目的を達し、又腹部のダブダブしたる者の脂肪分を減じて、筋肉をしまらしむるの効果あり。脂肪過多は、諸種の疾病を招き易く、最近独逸のナアゲル・シュミットは、電気を用いて、脂肪を除く新機械を発明せり。(体格改造法 P.204)
 跳躍するとき、全身に力を込むれば、姿勢崩れ易く、従って上脚二頭筋(四頭筋の間違)の緊張は完全なることを得ざるべし。然るに、若し腹筋のみの緊張にとどまらば、極めて暫時の間なりとは云え。仏典中に所謂『如日虚空住』(日の如く虚空に住す)の感あるべく。熟練して此処に至らば、啻に肉体上の効果を獲得するのみならず。運動そのものに対して、非常に愉快なる趣味を覚ゆることなるべし。(体格改造法 P.204)
跳ね上がりたる時、腹筋の外は、全然力を入れず、さながら風船玉の如くなるべし。(体格改造法 P.204)
身体の空間にある時は、両足爪先は垂下すべし。一寸六づかしい様なれども、これが出来ざれば跳躍の妙は味はれざるべし。(体格改造法 P.204)
備考 跳躍の機会は、身体を進めて、運動律を生ぜしめ三歩目に腰を下ろすや否や其の反動を利用して跳ね上げれば、最も自然に無理がなく出来るものなり。(体格改造法 P.204〜205)

(写真は、「上脚四頭筋鍛錬術」を行う春充)
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