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2019年09月19日07:15

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「強健術」案内16

前回は、「実験 簡易強健術」に発表された「第二練習法」を見てきました。今回は、「第三練習法」を見ていきます。その方法は、以下の通りです。
実験 簡易強健術 第三練習法
イ、爪先を六十度の直角に開きて寛(ゆるや)かに直立し、(運動前の姿勢)
ロ、爪先にて立ちて、踵を上げ、
ハ、膝を外方に向け、出来うる限り広く開きつつ折り曲げて、上体を真直ぐにしたる儘(まま)下ろし、臀部を踵に着くべし。
ニ、両拳は自然に寛(ゆる)く伸ばして、両膝の上に置く。(図参照)
ホ、下腹にのみ力を込め、洋々たる心胸を以(も)って前方を望み、無念無想に入り、暫時其(そ)の姿勢を維持すべし。
ヘ、然(しか)る後脚を伸ばして体を上げ、
ト、次に踵を地に下ろすべし。
チ、眼は十分見開き、臍部の高さと思わるる一定の場所に注ぎて、体の上下と共に視線を転ずることなきよう注意すべし。
リ、起立したる時は両腕は自然の儘(まま)に垂加せしむ。
ヌ、以上にて一回の運動とし、回数五回とす。
(備考)
本運動の目的は上脚二頭筋の緊張と下腹部の緊張にして、同時に瞳光不睨法と、精神沈静法とを併(あわ)せ収むるものなれば、十分腰を据えて、運動中、体のよろめかぬ様にすべく、又(また)体の上下に関せず、視線を一定の目標に注ぐと雖(いえど)も、これを凝視せざるようにすべし。一物を凝視せば精神一方に偏(かたよ)り、体勢固くなるべく、体よろめけば一定の視線を保つことあたわざるべし。(実験 簡易強健術p.230〜232)
この運動法は、少し問題があります。それは、鍛える筋肉をここでは「上脚二頭筋(大腿二頭筋)」と言っていますが、後の三作目の著作『心身強健術』以降では「上脚四頭筋(大腿四頭筋)」となっていることです。
この運動法の元になった『サンドウ体力養生法』では、その運動方が鍛える筋肉を、大臀筋、四頭股筋(大腿四頭筋)、二頭膞筋(大腿二頭筋)、大足蹶筋(ヒラメ筋?)、腓張筋となっていて、大腿二頭筋と大腿四頭筋の両方が含まれています。また、この運動法はいわゆるスクワットとよく似た動きとなっていますが、スクワットでも主に鍛えられる筋肉は「大腿四頭筋」を始めとして、「大腿二頭筋」を含む太ももの後ろの筋肉群「ハムストリング」、腓張筋、大臀筋などです。
そして、春充は、この「第三練習法」の後に説明する「第五練習法」で鍛える筋肉を「上脚四頭筋」としていますが、これも『心身強健術』以降では「上脚二頭筋」と変化して、「第三練習法」で鍛える筋肉と、「第五練習法」で鍛える筋肉が逆転しています。
単なる誤植なのでしょうか、それともこの運動法では、一つの筋肉だけをピンポイントで鍛えることは不可能で、どうしても他の筋肉も動員されてしまいますので、始めは「大腿二頭筋」運動としてやっていたのが、そのうちに「大腿四頭筋」発達の実感が春充にあって変更した、としても不思議ではありません。このような複雑な事情はありますが、この運動法は後の「気合応用強健術」、「簡易強健術」の「上脚四頭筋練修法」の原型となっていくのです。
(写真は、「第三練習法」を行う春充)
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