突然ですが今、私は長男と長女と一緒に三人で住んでいる。
奇しくも三人が三人とも花粉症。あまり一般的では無いが、夏や秋の花粉や猫の毛やハウスダストにも随時反応するので、年中マスクは必要不可欠。不織布のマスクでガードしないと、ある日突然涙と鼻水が滝の如く流れ出し、日常生活に支障が出る。
又、私と娘は暑さ寒さに使用するエアコンの風が苦手で、朝起きると喉がヒリヒリしたなと思ったらそのまま風邪ひいて発熱･････ってな事もしばしばな為、娘は市販の布マスクをして寝て、私は市販の不織布マスクの箱を枕元に置いてなるべくマスクを付けて寝るようにしている。
その為不織布のマスクは年中買い置きがしてある。現在の在庫はざっと１５０枚。
いつも少し遠い100均の「ダイソー」付近に行く用事がある時に、ついでにお気に入りの「一箱30枚入り」をまとめ買いして積んでおく。マスクの山を見ると「これで突然鼻水の滝が出ても隠せる（？）」と、一安心だ。
そして一緒に住んでいる長男は何かと神経質で、部屋は汚部屋のくせに食べ物の賞味期限や洗濯物の洗い方に難癖を付ける。
洗濯ものの洗い方云々はもう付き合ってられない（洗う前に逆性石鹸を入れた熱いお湯で一時間以上浸け置くとか何とか）ので、ご自分で何とかしてもらってる。
その長男がこのコロナ騒ぎで、少しの時間の外出でも帰ったら毎回マスクを替えろとか言い出したので、その通りにしていたら、マスクが物凄い速さでゴミ箱行きになって、この先が不安になってきた。
長男は毎日一回会社に行って帰って捨てるだけだが、私は「仕事に行って帰って捨てて、近所のスーパーに行って帰って捨てて、あ、牛乳買うの忘れたもう一回スーパーに行って帰って捨てて、寝るときに付けて朝捨てて･･･」をやっていたら物凄い数になったので、家の中用に布の物をと考えた。
寝るときや近所のスーパーは布ので良いんじゃネ？と思って、一度給食用の市販のマスクを買った事があったけど、ぺったんこのマスクだと鼻の下に布がくっついて、寝てたら苦しくて飛び起きた事があったので、今流行の洗えるマスク的な立体マスクを作る事にした。
百均で綿ブロードの端切れを買って･･･と思ったらいつもは山積みの布コーナーにはあまりマスクに向かなさそうな濃い色の物が疎らに残るのみ。細いゴムも無くなって、パンツのゴムしか残ってなかった。
しかし、とにかく使えそうな端切れとゴムを買って帰った。
それから一週間構想し、覚悟を決めて作成に取り掛かった。
ミシンが無いから端布の処理が面倒だ。ミシンが有ればジグザグミシンをかけておけば良いけど、手縫いだと切りっぱなしの部分があるとそこからどんどんほつれて行くから端っこを全部まつり縫い･･･いや、面倒臭すぎるし形がグダグダになる。
どうせ一枚布では強度が足りないから裏地を兼ねて全体を袋縫いにしてしまえば良い。が、布を切ったり形を合わせたりの手間は二倍･････。が仕方がない。
綿ブロードは50�僉�50�僉０賈腓�ら３個作れそうなので３等分にして、市販のマスクから適当に型取った段ボールを当てて布の縦横に合わせてチャコペンシルで型を取る。一枚に付き右左裏表で計４枚の布が必要なので、4×3で、１２枚！！面倒臭い！！！娘が布を切り抜くのを手伝ってくれた。
針は針孔が見えないので、刺繍針。いつもボタン付けに使う30番の白カタン糸。
チャコペンシルの線の上を、手縫いしていく。ちくちく･･･ちくちく
左右2枚を中心で縫い合わせた物を２つ作り、それらを中表にして上下を縫いチューブ状にする。表に返して形を整え、上下の縫い合わせた部分を押さえ縫う。
最期に左右のゴム通し部分を作れば出来上がり。
･･･を3個。
活字にしたら、なんて簡単なんでしょう！
出来た。何十年ぶりに布から「何か」を作ったわ。会心の出来！ちょっと達成感ある。
これで、貴重な不織布のマスクを一日に何枚も捨てないで済む。
しかし、一個作るのに１時間半かかったし、肩は凝ったし、右手の親指が痛くなった。
洗い替えにあと３個ぐらい欲しいけど、次はもうちょっとしてからで良いかな。
とか思ってたら、マイミクさんの一人が不織布のマスクを消毒して洗って使いまわすという日記を上げておられた。
その手が有ったか
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