mixiユーザー(id:1099998)

2009年10月27日20:36

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ガンチラ〔イリア・パゾム論〕

<strong>イリア・パゾム</strong>は、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、ネオ・ジオン軍女性将校である。
しかも天然wニュータイプ、U.C.0088年当時17歳(『C.D.A.』準拠)。
『ΖΖ』の舞台である「第1次ネオ・ジオン抗争」で、唯一ネオ・ジオン側で生死が描かれていない(戦死が確認されていない)キャラとしても知られている。

小生的に、同キャラについて思う処があったので、今回少しばかり掘り下げてみた。

まずイリアというキャラクターは、

<strong>「ハマーン直属の部下(ロイヤル・ガードの一員)で、強化されたマシュマー・セロのお目付け役」</strong>

…というのが、一般的な設定資料上の定説である。

後はせいぜい、マシュマーの愛機であったリゲルグを取り上げて、バイオ・センサー搭載のザク群に乗せたという裏設定があるくらいだ(ジ・アニメ『オフィシャルレポート「ガンダムΖΖ読本 これは買いだ!」』第1回より)。

また、外伝コミック<strong>『アンダー・ザ・ガンダム ダブルフェイク』</strong>(U.C.0090年)では「第1次ネオ・ジオン抗争」を生き抜き、そのまま第2次ネオ・ジオン軍に参加、中佐に昇格して過激派偽装陽動部隊の司令官とまでなった様子が描かれている。

更に『ダブルフェイク』の文章設定に拠ると、その後イリア艦隊は木星圏に転属(U.C.0091年)。
その際、地球連邦最強の艦隊「木星艦隊(ジュピター・フリート)」との遭遇戦があった
とされている。

余談だが、イリアが存命であれば、U.C.0095年の木星圏ネオ・ジオン残党軍「ジュピター・ファントム」蜂起(『バリアント・ガンダム』)に参加していた可能性は高いだろう。

閑話休題。
ともかく、イリアにはこうした“裏設定”“後付設定”があっても尚、謎が多い消化不良のキャラという印象が拭えない。
そこが小生はどうにも引っ掛かるのだ。

思うに、イリアは<strong>“前フリがありながら(恐らく『C.C.A』絡みのドタバタで)風呂敷に畳み忘れたキャラ”</strong>だったのではないか。

唐突な登場、パンク・ファッション、<strong>#37「ネェル・アーガマ」</strong>(初登場時)で見せたジュドーとの感応<em>──</em>“リパルション(反撥)現象”…。

こういった“前フリ”に対して、何らオチが付いていない。

さらに、ハマーン直属という設定にも違和感がある。

と云うのも、<strong>#41「ラサラの命」</strong>で、ハマーンはイリアに対し<strong>「マシュマーの手の者か?」</strong>と尋ねている。
つまりハマーンとイリアは<u>この時が初対面だったのだ</u>。

ハマーンがロイヤル・ガード全員と面識があったワケでもないのだろうが、少なくともこの時点まで、<u>ハマーンはイリアの事を知らなかったのである</u>。
何てったって、<strong>本篇映像が証拠なのだから。</strong>

さて、小生が何を云いたいのかというと。
イリアには、その“出所”にこそオチがあったのではないかという事だ。

下の画像をご覧頂きたい。
『ΖΖ』放映当時の「B-CLUB」からの抜粋だ。
フォト

    <strong>■「B-CLUB」12号より</strong>

そう、イリアの出所はジュドー達の居た<strong>シャングリラ</strong>だったのだ。

だからこそ、イリアはジュドーと初対面で感応し合ったのではないか。
彼女のパンク・ファッションも、出自が治安の悪いシャングリラだとすれば納得がいく。
そしてエンドラ出奔後のマシュマーにシャングリラで見出され、マシュマーの片腕(副官)として功績を挙げ、後にロイヤル・ガードの一員として改めてマシュマーのお目付け役になった…と考えれば、ハマーンと面識がなかったのも説明が付くのだ。

イリアに関する有益な最新情報が<strong>、「機動戦士ガンダムΖΖ公式サイト」</strong>(http://www.gundam-zz.net/character/25.html)のキャラクター紹介にある。
同サイトでは「タイガーバウムでハマーンを救出してからは、強化し過ぎたマシュマーの監視役を命じられた」と、ハマーンとの関係が段階的に説明されており、小生の推測とも辻褄が合う。


そこで、困ってしまうのが<strong>『C.D.A.』</strong>のfile36「leakage(漏洩)」以降である。
同作品ではU.C.0083年3月9日、サイド3ゼブラ・ゾーンにあるジオン公国残存拠点「アムブロシア」にイリアが居た事になっている。
しかもハマーンと知り合い、当初からアクシズ(ネオ・ジオン)軍に志願していた事にもなってしまうのだ。
その上、<u>生き別れとなった双子の妹</u>がいたという設定まで付されて(ソースがあるのか?)。

果たして「B-CLUB」の設定はライターの先走りだったのか。
それとも設定自体が途中で変わってしまったのか。

『C.D.A.』が2年分積読になってるのでその後どうなったか知らないが、せめてどこかの段階で、イリアがシャングリラ行きになるような展開を差し挟んで欲しい処だ(T_T)
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月27日 20:54
    >双子の妹
    イリア・パゾムってずっと同じ人物なんでしょうか?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月27日 21:11
    個人的な感覚ですが,イリアって多分ダブルゼータの路線変更の影響を露骨に受けたキャラじゃないのかと思ってます。
    なんだかんだいって,15〜6話あたりから,徐々に路線転換が始まってると見てますが,イリアがシャングリラ出身だとすると,マシュマー更迭のあたりから,本来は姿を見せていたんではないかと思うんですよ。
    それが37話が初登場ってのは遅いわけで…
    多分路線変更のアオリで登場が遅れた上,初期設定が中途半端に残っていたんではないかと想像してます。

    つまり,本当にやりたかったのは,マシュマーの手の者としての設定だったが,路線変更で用意された設定に買えるつもりが,そこがきちんと徹底されなかったのではないか,と思うんですよね。

    自分も時間的な問題から,CDAはほとんど手つかずですが,アポリーとロベルトの件もあるし,異説あつかいかなぁ(^^;
    (つか,実はそのB-CLUBの文章がどうも頭の片隅にでも残っていたのか,私も元々アクシズ陣営ってのに納得がいってなかったんですよね。)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月27日 22:19
    イリア!
    視点がいいですね。
    えらいおもしろかったです^^

    中の人たちの意見を聞きたいですね〜
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月28日 01:10
    >タイガーバウムでハマーンを救出してからは、強化し過ぎたマシュマーの監視役を命じられた

    ということは、軽く強化された(?)のはこの時期なんかな?

    註:ROZによれば、ランス、ニー、イリア、ちょっと遅れてソニアが強化されてるらしい。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月28日 17:02
    >カセクシスさん

    ま、まさかシャングリラのイリアが双子のもう一方!?

    >あさぎりさん

    共感できるお話です。
    不遇なキャラだなァ、イリア。

    >受剱聖さん

    『ΖΖ』放映当時の雑誌等を読んでいると、意外な事実が発見されたりするんですよ。
    だからこそ、消化不良感も残るワケで。
    当時の中の人たちも覚えてなさそうですがw

    >リーゲンさん

    強化されたのは、この時期という事になりますね。
    もっともそれが、マシュマーやキャラのような人体改造レベルなのか、それとも人工NTプルに施したマインド・コントロール程度のレベルなのか、議論の余地は残りますが。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2009年10月28日 20:31
    忘れてしまうとショックですね^^;

    しかし、このシリーズで書籍化すればウケそうな気がしました。
    最近はエースのおかげで描き手も増えましたが
    ガンダム知識の差があるのを感じます。
    ギムさんの日記は必見ですねぇ^^

mixiユーザー

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