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2019年09月20日23:20

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あんべ光俊コンサート"遠き風の声" with 篠崎由紀(チェロ) 竹田元(ピアノ)

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「未来永劫この森を残す」という長井市「不伐の森」宣言から30周年記念のあんべさんのコンサート行って来ました。
4年前もそうでしたが、地域の方のあんべさん歓迎の心遣いがとっても温かい会場です。
更に、今回はあんべさんの盟友ピアノの竹田元さんと、チェロ侍の篠崎由紀さんのサポートつきですから、旧小学校木造校舎が大きな大きな弦楽器のボディのようで、その中にいる私達も楽器の一部のような心地よい振動に包まれていました。
これがまた、教壇を高くしたようなステージは畳敷きなのか、土足禁止だったので、3人とも靴下での演奏@@;。
本来西洋楽器というのは、石作りの洋館で演奏されることを想定した楽器なので、靴なしのチェロやピアノ演奏って本当に珍しかったです。でもこれがまた、すごく味わいありました。
月見団子とススキを飾った教壇ステージは和のぬくもりがあって、この教室の壁や窓を共振させる波動に、かつて学んだ子どもたちの元気な歓声が木霊(こだま)になって聞こえて来そうで、タイムスリップの世界にいる懐かしさと「生命の神秘」を感じ、畏敬の念がこみ上げてきます。
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そしてここ、この場所で演奏される「少年の樹」の臨場感。
次世代に美しい森を残そうとする人々の思いが子供たちの瞳を輝かせている姿が思い浮かんで、思わず涙・・・・。
フィナーレはすごい拍手歓声が木造の校舎に響き渡ります。
「あんべさん、最高!」「また来てよ」と野太い声が次々と上がり、本当にこの街にあんべさんが愛されてれてるんだなって、それがファンには嬉しくて嬉しくて、「愛が満たす人の心」ってこの感じなんだと思えました。
あんべさん自身が懇親会の挨拶で、「良いライブが出来たと思う」と自負されておりましたが、本当にアーティストと聴衆が深い感動で結ばれた長井市のコンサートでした。

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◎あんべ光俊コンサート"遠き風の声"
with 篠崎由紀(チェロ) 竹田元(ピアノ)
旧長井小学校 2019.9.14 セットリスト
01.遠き風の声
02.少年の樹
03.君が好き
04.風を感じて
05.君に逢いたい
06.イーハトーヴの風
07.教室 (with 篠崎)
08.やさしさは欲しいけれど (with 篠崎星の旅)
09.365日 (with 竹田)
10.いちゃばちょうでえ-おばあの唄- (with 竹田)
11.Hey BJ
12.一億の夜を越えて
13.力は無限大
14.遠野物語
E1.星の旅
E2.父母の夏
E3.少年の樹
WE.ありがとさよならまた会う日まで
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〇with 篠崎
篠崎さんのチェロとギターのだけで、こんな重厚な演奏になるなんて。
音色のバリエーションと几帳面な演奏ぶりで鋭利な緊迫感があります。ともすれば一人走り出しそうなあんべさんをちゃんと捕まえて、けれど感情の揺らぎはそのままに美しい音楽の高みへ引きあげてくれてました。
一見強面な外見と違い、実際はとてもユニークな方なようです。私もお話してみたかったなあ。
12月22日の仙台クリスマスコンサートで、また出演されるようなので、その機会を楽しみにしてます。

〇with 竹田
ともすれば、あんべさんと一緒にどこまでも突っ走りそうな竹田さん。名曲バラードを
熱く演奏してくれて、あんべさんの情熱が聴く者の心に圧倒的に流れ込んできました。
来たる一関ライブはこの二人の組み合わせようで、竹田さん、この日、一関でNSPのカヴァーをやるって初耳だったようです。熱血竹田さんがNSP弾くとどんな感じなるのやら、当日、楽しみです。

〇教室
今は教室とは無縁な生活してますが、色々な情景が浮かんできて過去の記憶が蘇ってきて、ついついのめり込んでしまう曲です。
あんべさんは、小学校から高校まで「落ち着きない」と通信簿にかかれたとかで、「教室」に良い思い出が全くないそうです。
そっかーそうなんだ。これも共通項かも。
大人は猿のネオテニーと言われてて、大人の猿は成熟すると生殖にしか興味がなくなり遊ばなくなりますが、大人になっても好奇心旺盛に遊ぶ猿が人間なんです。
或る意味落ち着きなさは子どもの特質を失わずに残っていることで、大人になっても音楽をたしなむのも子どもの特性が強く残ってることと通じるものあるんですけどね。
まあ、私もずっと「落ち着きない」って注意されてました。大人になった今でも(^^;
それでも男児は落ち着きなくても「わんぱくですね」で済まされるけど、女性は静かに控えめにしっとりし落ち着いているのが理想とされる社会なので、生きづらさ半端なかったですね。男子とも平気で張り合うので嫌われてましたね。。。。
でも大人になっての「教室」は、私は落ち着きない子に寛容だったりして、教師は多様な人がいた方が良いですよね。
「もう少し大人になれよ」って、 少しでも周囲に同調しないとそういわれる社会ですが、
あんべさんのライブは、昔から落ち着きない私にも普通に楽しめて、感動を心のままに表せるから、自分の身の丈に合ってる気がします。

〇人の森
不伐の森に親しむ会会長の江口さんのお話を興味深く拝聴しました。
森によって浄化された伏流水をそのまま蛇口から飲めるこの恵みは、100年の歳月を経たものだそうです。この恵みを、未来の子供たちに残すために、今私たちが出来ることは何かを熱く語られました。
奇しくも千葉県の台風被害ニュース。一日も早い復旧を祈念しております。
そのニュースの中で、杉の植林が被害の拡大したという話題がここ数日メディアをにぎわしていますが、江口さんも、森を人間の功利によって作り変えることのリスクを語っておられました。
一見、利益産まない森であっても「水」を湛えてくれるだけで未来の宝だろうと。
緑そのもの、森をそのまま残すことが、肝要だということでしょう。
江口さんは、何度か不伐と言っても、全く木を切らないという意味ではなく、間伐したり剪定したりして、森に人間に手を入れないと森はダメになってしまうとも語っておられました。
だとするなら、自然に任せて放置した森が荒れないために、人間が管理したら、人間に都合の良い人工森林公園だよねってツッコミたくもなりましたが・・・・
そもそも人類は、自然の恵みだけで生きていけないほど、繁殖してしまったんだよね。
家畜を買い、田畑を耕し、大量の資源を消費してるわけで、拡大していく消費行動をどこかでコントロールして縮小していかなきゃいけないんだよね。
それに一早くに気づいて、子供たちに伝えた長井市とそれに共鳴したあんべさんの「少年の樹」は、きっと未来に実を結ぶことと思います。
いつか、日本中の子どもたちがこの森で遊ぶ日を夢見ています。
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