欧州珍道中）思いがけない街

この朝も山は雲の中。



晴れ渡る青空にそびえる
マッターホルンも未練タラタラではありました、

でもココで長逗留すると続きの日程に影響が出てしまい
それを避けるためサンモリッツをパス、
なんてことも起きかねないのでツェルマットを後に。

……それに、
初日に全容を拝めてますから、
これ以上は贅沢ってモンだと思いましたし。 f^^;


次に目指すはインターラーケン、
そこからアイガーやユングフラウへの電車に乗ります。

途中、
家かと思うほど大きな落石にビックリしたり、



隣のシートにいた、
他人とは思えないくらい窓に貼りつくオッチャンを
ニタニタしながら眺めたり。 f^^;



イタリアよりは判りやすい乗り換え（笑）を2つこなし、
2時間ほどで到着した街は思ってたより都会的。



ホテルにチェックインしたら受付のお姉ちゃんいわく、
「エレベーターは階段の手前よ」
そう言われて見ても・あるのはドア。



不思議がってたら嬉しそうに、
きっと多くのゲストが「えっ？」って顔をするから
ことさら「階段の手前よ」と言って反応を楽しんでるらしく
「ドアを開けてみて」と。



言うなれば垂直移動機、
でも動いてる時のドアは開きませんでしたよ。（爆）

*****

荷物を置いて、
とりあえず湖へ行ってみることに。

ここで問題発生。
私が「先にコッチへ行こう」と思い描いていたのは
この湖だったンですが、



受付で見せられた地図は・なんか違う。
湖の名前も記憶からトンじゃってて判らない。



スマホで調べようにも私のはSIMが使用不可、
カンムリ君に「スマホ出して」っていうのもシャク。

なんせカンムリ君は（スイスは私の管轄って位置付けらしく）
「どっちに行きたいの？」「僕は判らないよ」を連発、

頭が真っ白で何が違うのかすら判らず
やっとの思いで「さっき降りた鉄道駅の向こうにある湖」だと結論。

あとで気がつきました、
いつも私が見てたのは北が上にある地図、
でも見せられた地図は南が上でした。

で、
行ってみたら・ちょうど出航する船があり飛び乗りました。

水が入浴剤みたいな色です。



船首や船尾は意外と寒い、
でも船室にいるためには何か頼まなきゃならない雰囲気なので
カンムリ君はイチゴとチョコ（なぜかこの組み合わせが好き）、



私はコテッと甘い（から全部は食べられなかった）ケーキ。



山の断層が45度の角度で水面に刺さってます。



寒いけど何度も外へ出て行き、



しまいにはチビリュックからブランケットを出し
それに包まって景色を見てました。



で、
終点まで行って折り返すと帰宿が遅くなるため
途中で下船して来た航路を戻り、
その頃から少しずつ雲がなくなって来て
鉄道駅舎越しにキレイな山が。



駅員さんに聞いたら、
これはユングフラウですって。

*****

いったんホテルに戻り、
廊下の隅にチョコンといたルンバに挨拶して、



さて今夜は何を食べよう、
どうも選択の失敗が多いから、
ここは王道でチーズフォンデュにしてみようと実行したら
2人分でトンでもない量のパンが。



他は少しのソーセージや茹で野菜で、
味はまずまずの85点。

で、
食後に少しだけ街をフラフラ、



思ったより、
そして結果としては憧れだったサンモリッツより、
美味しくて居心地のいい街でした。