SFでは人類破滅テーマというのが人気あり、そのなかでも未知のウイルス
によるものというのは人気がある。
小松左京「復活の日」は有名だろう。
こういう小説や映画ではたいてい危機がはっきりしてきた段階でようやく
政府とかが発表する。それは実際には覚悟を促すものである。
今日の安倍さんの発表をきくとそれを思い起こした。
SFでは主役はウイルスに立ち向かう人たちだが、現実には我々は
背景に現れる「感染者何万人、死者何千人」のなかの一人でしか
ない。
SFはシュミレーションといっていいので、SFのなかから現実
のこの危機に対する対応策を見つけ出すといのは意味がある。
では、ウイルスに感染しなくて済んだというSFの例を考えよう。
ひとつ思い出した。森奈津子「西城秀樹のおかげです」だ。
宇宙人がうっかり持ち込んだウイルスで人類は死滅する。
生き残ったのは男女が1名づつ。宇宙人は申し訳ないので最大限の
援助を申し出る。男女がいれば新しいアダムとイブとなって人類
は復活できる。
ところでこの男女がウイルスに感染しなかった
のは、それぞれ別個に西城秀樹の「ヤングマン」を聴きながら
踊りあかしたせいとわかる。ヤングマンのおかげで免疫力が向上
したためだという。
男女はしかし、宇宙人の申し出にそれぞれ「素敵なお姉さま」
と「素敵なお兄さまたち」を望み、子孫繁栄には興味なし。
無事、それぞれのハーレムで天寿を全うして人類は全滅しま
したというお話。驚天動地、大笑いの小説です。
そう、何事にもポジティブシンキングが大事。
みなさんコロナウイルスに勝つために西城秀樹に頼りましょう。
ヤングマンは最強です。
どっとはらい。お後がよろしいようで。
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