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2020年02月28日15:54

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彗星なんとなくウラ話・その30・本番前の役者の生態

小道具や早替え衣裳などのセットや、メイク。
そして、声出しと台詞の復唱。
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はたまたラジオ体操。
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少し食べておかないと、お腹が空くし、
お客様へのメールやご予約の対応も早めにやりたいし、と、

このあたりは、それぞれのペースがあるので、
とにかく、お互いに邪魔しないのがルール。

もう、みんな、ホントにてんでバラバラです。


そして、バラバラなりに、
みんな、意外にこだわっているのが、
「ゲン担ぎ」だったりします。

昔、共演した役者さんで、本番前には必ず、
「じ〜んせい楽ありゃ苦〜もあるさ〜」を、
大声でフルコーラス歌う、って人もいました(笑)

こんな感じで、本番前には、必ずこれをやる、
と決めていることもあれば、

「昨日、梅干のおにぎり食べてうまくいったから」
と、ずっと梅干握りを食べ続けることも。


やっぱり舞台は「ナマもの」だから、怖いんですよね。
何でもいいから、自分はこれで大丈夫!
みたいなものを作っておきたいんだと思います。



そして開場して、開演10分前くらいになると、
それぞれ共演者と、握手したり、ハグしたりして、舞台へ。

この握手とかハグ。
もちろん、座組にもよりますが、
雰囲気のいい座組であれば、たいがいやります。

そうなのです。
これでだいたい、座組の空気がわかるのです(笑)


その昔、先輩の男性の役者さんに、
「よろしくお願いします!」と手を出したら、
「ああ」とだけで、完全に無視されたことが・・・。

出したこの手はどうすりゃいいの?

人間関係、大事です(笑)



やはりスキンシップって、
特別な効果があるんですよね。

お互いに言葉を越えた何かが伝わってくる。
それが、これから舞台に上がるってときに、
ものすごく力になる気がします。

芝居は一人じゃできない、ということを、
原体験として思い出させてくれる、みたいな。


といっても、全員にいちいちハグしてたら、
時間が足りなくなる!
(そういう座組もありますが、ちょっと大変あせあせ(飛び散る汗)

なので、ハグをするのは、役柄が近い、
夫婦役とか、恋人役とか親友役などにして、
あとは握手とかハイタッチにすることが多いかな。


でもね、そうすると、

  ・・・バカみたいな話なんですけど、

そういう相手のいない役の人が、
ものすごーーーく寂しかったりするんです。

え? たかがハグする相手がいないだけで?

それも役の上のことだけなのに?

  どうして? って思うでしょ?

それがね〜、
これ、ほんっきで、マジで、寂しいんです!

それほど、ハグの安心感って、あるものなんです。

そして今回、期せずして、
そんな実験をすることになりました。


   (つづく)
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