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2020年02月21日14:32

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彗星なんとなくウラ話・その23・恐怖の出ハケ(3)

網に引っかかったアルバムを、
そーっと丁寧に網から外し、ほっとしたものの、

   私はまだ舞台にいるーーーっ!


かなり暗いとはいえ、入れずにジタバタしてるのは、
客席から丸見え!

アセリながらも、
(ゲネでよかった)と安堵している自分もいたりする・・・、


けど、まだ入れない!

  なぜなのよーーーふらふら


といっても、
<ライトの近くには行かない>
というくらいの冷静さはもっていたので、


   となると、もう、これしかないっ!


靴とアルバムをしっかり抱えて、
ばたっと床に倒れ、頭から幕に突進。

イモムシのごとくに黒幕の下をずりずりくぐって、

やっと、やっと、やっと、袖に滑り出た〜。

あああ、よかったぁ。


・・・と、

這いつくばったまま、目を上げると・・・、


   なんで、しずえがいるのよ!


そこには、
私の後ろから入ってくるはずのしずえが、
既にまったりした風情で、
くつろいでいるではありませんか!

そういえば、彼女のことをすっかり忘れてた!

「え?いつ入ったの?」
「もう、さっきですよ〜」
「私の後ろにいたよね?」
「あれ?どこで追い抜かしたんだろう??」

たぶん彼女も、早くハケなきゃとアセって、
私がジタバタしているのも気づかずに、
一発で出ハケ口を発見して、入ったんでしょう。

なら、私は彼女のあとから入ればよかったのに。
それを気付かなかったのはなぜ?
あんな狭い所で、なぜぶつからなかったんだろう?

たぶん、この黄色いマルのあたりから、
顔を出したと思われますが、
フォト

今となっては、すべてがナゾです(笑)


しかし、これには本当に参ったので、
舞台監督さんにお願いして、

本番からは、私のハケに合わせて、
幕を少しだけ開けて誘導してもらうことにしました。

そうじゃなきゃ、私ぜったいに、
千穐楽までに屋台崩し、やってましたあせあせ(飛び散る汗)


でも、大変なのは上手だけ、
ではなかったようです。


   (つづく)
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